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夢を見ると途切れ途切れで連続性がないように感じるけれど、DVDのチャプターのように再生されているとすれば、物語は線で繋がる気がする。

最近あまり夢を見なくなった。どうしてだろう?
昔はすごく夢を見ていたのにこの半年くらい見ていない気がする。

大学生の頃、すごく連続性のある夢を見ていた。
寝ると夢の続きを見ることができた。

嘘だと思う?
でも本当なんです。

楽しい夢だったら良かったけれど、それはとても怖くて僕はいつも目が覚めると、蜘蛛の糸が絡みついたみたいに汗が纏わり付いていた。

その夢は人が一人一人殺される夢だった。
一人殺されたら必ず目が覚めた。

どうして死んでいくのかは夢の続きが教えてくれた。
まるで映画みたいな展開で、人が殺されると、その人は霊になり誰かを殺さないと成仏できなかった。

でもそれには制約があって、昼間は人の影の中に身を潜めて、殺すと決めた人に向かい、影から影へ移動を繰り返す。そして夜になり影から実体を現して殺害するという夢だった。

結局、エンディングを見ることはなくその夢はいつの間にか見なくなった。
連続した夢は人生でこれが初めての体験で、それ以来もちろん見たことはない。

夢は基本的に点なのだと思う。その点がチャプターの何番のように見ているのだとしたら、それはもしかしたら線で繋げば物語になるのではないかと思う。

連続した夢、それはオールドタイプの夢。
ビデオのように再生が始まれば、連続して繋がるフィルムが続く限り時系列を追ってしか視聴できないとすればアナログすぎる。

いまのデジタル時代には似つかわしくない。未だ解明されていない脳ならなおさら。脳の不思議なのかな、、、

もしかしたらチャプターってここから思いついたのかな? とか思ったりする。
知らないけれど。

でも、例えば物語をつくるとき、観たことのないDVDを借りて全チャプターの数分だけ見て、その間の物語を自分で考えるものいいかもしれない。

怖い夢は見たくないけれど、想像力こそすべてだからね。


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