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スポーツの秋、駅伝の秋、箱根に感動なんてない。

10月に入り、駅伝大会のシーズンが到来しました。
駅伝を好んで見に行く人は、それこそ陸上好きしかいないと思いますし、ましてやTV中継を最初から最後まで見る人もなかなか珍しいじゃないかと思います。

でもちょっと地味な長距離競技にも熱烈な女性ファンもいてアイドルみたいに追っかけしてる子も実はたくさんいるんです。嘘みたいだけど、、

ぼくは大学卒業まで長距離競技をしていたので沿道に応援も行くし、TV中継も最初から最後まで見ます。同期は引退して指導者になってたりするので、また楽しみ方が変わってたりします。

今日は大学3大駅伝の出雲駅伝が開催され青山学院大が2年ぶりに優勝しました。

大学3大駅伝って

10月 体育の日 出雲駅伝
出雲大社前〜出雲ドーム前 45・1㎞ 全6区間

11月一週目日曜日 全日本大学駅伝
熱田神宮西門前〜伊勢神宮内宮宇治橋前 106・8㎞ 全8区間

1月2・3日 箱根駅伝
往路 大手町読売新聞東京本社前〜箱根 芦ノ湖 107・5㎞ 5区間
復路 箱根 芦ノ湖〜 大手町読売新聞東京本社前 109・6㎞ 5区間 全10区間

この3大駅伝のことを言います。

でも正直、箱根以外はTVでチラ見もしないほどだと思います。
どんな大学が出場してるのか?とか、どうすればでれるのか?これを読んで少しでも陸上に興味を持ってもらえればと思います。

出雲駅伝

単独大学18校に地区学連選抜2チーム、海外招待アイビーリーグの1チームの計21チームとなります。

出場条件は北海道、東海、関西、中四国、九州の地方駅伝の優勝校、また上位2校

関東だけは単独18チーム中半分以上を締める10校が出場できます。
条件は箱根駅伝のシード校10チームになります。

全日本大学駅伝

単独大学25校に全日本学連選抜、東海学連選抜の2チーム(ただし選抜チームはオープン参加の為、順位はつかない。記録のみ)

シード権 前年度上位6校
北海道1 東北1 関東9 北信越1 東海2 関西3 中四国1 九州1校の25校

予選会は北海道は北海道駅伝の優勝校
他地区は基本的には出場人数8人、各2名4組×10000mの合計タイムとなります。

ちなみにシード権6校はぼぼ関東の大学が獲得するので実質関東は15校出場していることになります。

全日本大学駅伝がこの3大駅伝で1番上位の大会になります。

箱根駅伝

この駅伝だけは出雲、全日本と違いいわゆる全国大会ではなく関東の地方大会となります。
ですが、メディアの取り上げ方は出雲、全日本とは比べものにならないほどですし、沿道の声援も桁違いです。

出場条件は関東の大学であること
単独大学20校に関東学連選抜1チーム
シード権 前年度10位以内
箱根予選会上位10校
(ただし、学連選抜が10位以内に入った場合、シード9校、予選会上位11校になる)

予選会は毎年10月中旬、立川市の自衛隊駐屯地〜昭和記念公園内ハーフマラソンで行われ、12人が出場して上位10名の合計タイムが早い上位10校となります。

簡単に書きましたが、これが大学3大駅伝の出場条件になります。

ぼくが競技をしていた頃にあったインカレポイントという闇

全日本には1度、箱根は1・3年の2度、出雲は出場なしでしたが当時箱根の予選会にインカレポイントという制度が実施されました。
現在は見直され廃止されています。

ぼくら世代、30代中盤というと小さい頃、箱根駅伝は山梨学院の黄金期や駒沢・順天堂の紫紺対決、近年では東洋大学、青山学院と強豪は移り変わっています。

ぼくが競技をしていた時はまだ駒沢が連覇を続けていた頃で、亜細亜大学の優勝や早稲田の復活、順天堂の今井さん(現トヨタ自動車九州)が山の神といわれ、山の〇〇が出現した頃でした。

その当時インカレポイントとという長距離には全く関係のない制度が誕生しました。

それはインカレでのトラック競技、フィールド競技で獲得したポイントを(インカレ、カンカレ、インターハイ、国体とかもそうだけど、競技別に入賞ポイントがあってポイントが一番高い学校がインカレ、関カレ、インターハイなど大会の総合優勝になる)箱根の予選会で還元できるシステムです。

長距離以外の競技が強いところに箱根駅伝の出場権を与えようというシステムで、当時、勢いがなくなってきた順天堂の為に作られたシステムと言ってもいい。(といってもこの当時はまだ今井さんもいて強かったけど箱根出場は危ぶまれていたのは確か)

これを作ったのが陸上界の重鎮。順天堂陸上部のトップ。日本陸上競技連盟の現副会長。

なんか書いてるだけで当時の事を思い出して腹ただしくなってきていますが、このポイントシステムの導入で予選会10位だったのに、11位になった学校もあります。

ぼくがいた大学も長距離のみでしたし、短距離フィールドでインカレ勝負なんてとてもできなかった。

闇の時代の一部です。

箱根駅伝に感動なんてない

日テレさんは視聴者の為に襷が綱ががらなかったり、脱水でフラフラで頑張ってる姿を感動的に放送します。
もちろんそれが視聴者が望むことでもあり、そこに感動を誘っているからです。

ですが、そこに感動なんてないです。あの後に待ち受けている選手の運命は罵倒です。

それが強豪校、伝統校であるほど強いのは確かです。
OB・OGからの容赦ない罵倒。正直辛いです。
結果が全ての競技だから、応援、期待してくれている方々へ応えられなかったのは確かだし、それでもよく頑張ったの言葉をかけてくださる方にはとても救われます。

箱根駅伝を楽しく観るには

箱根を楽しく観る方法はたくさんあります。
上級者でいくと、各区間エントリーした選手をみるだけで、ワクワクします。
そして、必ずエース級は始めの区間エントリーでは補欠になっています。

そして、当日変更で実際に走る区間に配置されます。これは事前エントリーで配置してしまうと、その区間から変更できなくなるからです。
全区間20㎞前後という長丁場になるので、誰か急遽アクシデントがあった場合、エース級の選手がどこでも走れるようにする為です。

もっと初心者も楽しめる箱根になると

それは解説です。
正直、箱根駅伝は早稲田大学のためのものと言ってもいいでしょう。

早稲田贔屓の解説は聞いていて面白いし、日テレといえば、まあ早稲田多いですし。

あとはフリーザ様が登場します!!!
3日復路のある場所で必ず!フリーザ様が登場します!

どこかは言いませんが、観てください。

これから1月まで一度は駅伝のTV中継があります

10月から毎月駅伝の中継があります。
高校生、女子大学生、社会人、都道府県の駅伝大会
フルマラソンまで含めると3月まで毎月あります。

陸上競技に興味のない人もある人も、あー今日やってるみたいね。結果だけ見るかでもいいので、興味を持ってもらえればと思います。

今年は母校の高校が全国高校駅伝初優勝いけそうな気もする、気もする、、、
と毎年言ってますが、入賞か3位止まりですが、今年も僕は12月京都に行ってきます。

そのあとは実業団、箱根の応援に!


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