『生前整理』は遺品整理より倍オトク

全く同じものを処分する場合、遺品整理より生前整理にメリットがあります。もちろんあらゆる意味で生前整理に勝るものはないのですが・・・

「遺品」になった時点で、その相続財産的評価をしなければなりません。5万円以下のものは「家財一式」とできますがそれを超えるものは相続財産となり、課税対象となり得ます。婚約指輪なんて確実に対象ですね。遺品整理は相続申告とも深く関連するため、非常に大変な作業となる場合もあります。

「遺品整理代」は当然ながら相続財産から控除されません(墓石ですら控除されないんですから)。つまり相続の「税引き後」の相続財産から捻出しなければならなくなります。現在1億円超で40%、2億円超で45%、3億円超で50%の相続税がかかりますから、生前にしておけば倍近くオトク、という形になります。

「遺品整理」は相続人が自らの負担でしなければなりません。そして大抵誰か1人に任されます。そして大抵それ以外の人は好き放題言います。そして大抵任された人は自身で進めるのが大変なので業者を探します。そして大抵割高な費用と、貴重品や思い出品を失います。それがきっかけで他の相続人との関係が悪化して・・・という最悪のパターンになるケースは意外に多いのではないでしょうか。多かれ少なかれ「任せた」と言いつつ、「なんでそんなにかかるの?あの掛け軸価値あるものじゃないの?」と軽く言ったりします。任せられた方だって初めてのことで業者の事も社会問題の事も素人同然なので仕方ないですし、一生懸命しているにも関わらずそんなこと言われると・・・ですよね。

多くの事例を見てきましたが、本当に「生前整理は、大切な家族への思いやり」でもあると実感します。争族の火種を1つ消せるばかりか、倍オトクということで、遺せる財産も増やせます。

一刻も早く生前整理を始めてみませんか(笑)?

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