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長門湯本のまち再生【1】〜歴史ある長門湯本の変革はどう始まり、進んでいるのか〜

5年ほどに長門湯本のまち再生についてお声がかかり、まちづくり会社設立時点での仕掛け、事業計画などについてAIAでサポートさせてもらいました。まち全体を見据えたビジョン、地域外からの投資、河川利用、地元事業者たちによる行政資産にしていた温泉の民営化など多様なハードルがあるプロジェクトです。

会社立ち上げと主力事業のシミュレーションがうちが関わっていたところなので、その結果については話は聞いていたものの、なかなかコロナもあって現地に行けていませんでした。

ということで、今回久々に地元の皆さんと(飲みつつw)あれこれ話を聞いてきましたので、レポートします。

このストーリーは全国の観光協会、DMOなどにとってはとても学びになることばかりなので2回にわけて連載します。来年狂犬ツアーも開催して、視察見学事業についても仕掛けていこうと思います。乞うご期待。

○ 大きく変わってきた長門湯本・3つのポイント

長門湯本の開発は、1・河川・道路など含めたインフラ/ランドスケープまわり、2・公共施設であった恩湯という共同浴場の民営化、3・星野リゾート「界」が進出、4・ほぼ何もなかった商店街への新規店舗出店といったようないくつかの変化が組み合わさっています。

例えば、以下のように川床がいくつか配置されていて、きれいな音信川を楽しむことが可能な空間ができています。河川などよくご存知の方であればわかりますが、これ普通にはなかなかできないもので、ハートビートプランの泉さんなどプロと、長門市、山口県などの幅広い行政のチームが様々な知恵を絞って可能にしています。

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夜はさらにライトアップされていい感じになっています。

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そしてまちの温浴施設であった「恩湯」。ここも大きくリニューアルしました。この施設事業の整備からランニングシミュレーションを細かく叩いたのですが、費用資産は97%程度合致しているので誤差率5%以内に収まっていて、あのときあれこれと計算式を立てたのがあたっていてよかったなーと思いました。お金の計算担当をしていた我々としてはそれはよかった。

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かつては以下のようなこれはこれで味のある施設でした。

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