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台湾と日本の地方創生〜共通点と互いに学び合うべきこと〜

今年春には台湾においてこちらの本の翻訳本が発売になる予定になっています。ついては、翻訳本用に描き下ろしコラムを寄稿する予定にしておりまして、ひとまずnoteでも日本語版を書き残しておきたいと思います。

日本でも全国各地での地方での事業立ち上げを20年ほどやってきています。この本はその中で発生した様々な変化、そして今現在各地で起きている事業の立ち上げプロセスなどをイメージしてもらうために物語調でまとめた一冊です。

この20年の間だけでも日本における都市と地方の関係は大きく変化し、地域での事業開発のあり方も大きく変化してきています。つまりは地域再生や地方創生といった分野において固定的な回答は存在せず、常に変化、進化していくものなのです。政策面でも地方再生、中心市街地活性化、地方創生といったように政策用語も次々と変わってきています。

一方、台湾においても昨年から地方創生政策がスタートし、いくつかのフォーラムにも呼んでいただいたりしました。さらに昨年9月には台湾での様々な地方での取り組みをぐるっと一周回り視察してきました。これらを見ていくと、日本と共通点もあれば、相違点も多々あることに気づきます。日本が進んでいる点もあれば、台湾のほうが野心的なプロジェクトも存在しています。

補助金依存の悪循環は台湾も日本も同じ。

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