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【AIR】やらない人たちの「幻想」が、ヤバい事業を作り出す〜富裕層幻想、ワーケーション幻想を考える〜

私は高校時代からある意味ではワーケーションしているわけでございますが、最近もどこいってもワーケーションの話とかが振られるる度に、少し前の富裕層観光議論に近いなと思っています。

というのも、少し前に「富裕層がくれば儲かる」という噂を頼りに、海外に在住の富裕層でもない人、そんな富裕層の知り合いすらいない人たちが会議をやって、念仏のような「富裕層」と唱えていた不毛な観光会議同様に、今となっては「ワーケーションで東京から人がくる」という妄想を皆で語っている人がわけです。その内容を詰めていっても、そんな人はどこにどれだけいるのか、営業先の会社はどのように確保しているのか、未だ全くクリアではないのですよね。というのも、そもそも話している人たちが日常的にワーケーションなんてやっていないのです。

地域事業でもなんでも思うのは、小さくてもいいから「やってみる」ことはとても大切で、自分なりの解像度をあげないと、結局はあれこれと周りの噂はなしを頼りにした妄想でしかなくなることが多くあります。これって地域事業のみならず、実はズレた商品、サービスを提供する民間企業のサービスでもよくあるところなのです。それは端的に、自分たちでそのサービスを利用していない場合が多くあるのです。

つまりは供給側の論理であれこれと妄想を展開しているだけでは、実際の問題って見えてこないんですよね。少なくとも自分で「やってみる」こと、「当事者になる」ことから始めることが、実は細部まで見えるようになり、具体的な改善も容易になるのです。

○ ラウンジを使わない航空会社スタッフ

航空会社のステータスをもってると入れるラウンジとかも、的外れなものが多いんですよね。私は仕事柄20代からANAもJALも両方ステータスを持っているのですが、なんともラウンジサービスっていうほどぜーぜん改善しないのです。どうでもいいデザインなどの仕立てが変わったりするのですが、肝心の内容面が全く改善しないんですよね。

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