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【AIR】商業地のみならず、住宅地の不動産価値維持に必要なマネジメントと稼ぐ機能

商業地区でいえば、BIDという仕組みがアメリカで機能しているのはよく知られた話になり、日本でも地域再生法の位置づけで日本版BIDという仕組みは作られています。まだ制度面など含めて本来の「エリア単位での不動産価値向上」という基本的なスタイルが公共的にあまり重要視されているようには見えなかったりとかはありますが。

しかしながら、不動産の価値維持向上は商業地区だけでなく、住宅地区でも重要な要素になります。マンションなどでも管理がしっかりしていれば、古いマンションなども最近では「ビンテージマンション」なんて言われたりして価値がそれほど落ちなかったりします。むしろ歴史ある建物かつ良い立地で、間取りなども今にない余裕のあるものだったりすると需要はしっかりするようになっています。

さらにマンションのみならず、戸建てが立ち並ぶような住宅地において実際にはこの管理を個別の建物がやっているだけでは不十分なわけです。むしろ管理面積が面的に広く、官民資産が混在するからこそ管理はしっかり行われなくてはならないのです。

その中でアメリカなどではHOAの動きは都市開発の初期からしっかりと組み込まれていて、商業地区同様に「自分たちで管理し、投資を適宜行っていかないとエリアの価値が落ちて、しいては自分たちの不動産価値も毀損する」というイメージが明瞭にあります。自邸であったとしても、投資という意識が強くあるわけです。

ちょうど昨日、稼ぐまち駆け込み寺での話題にもあがったので、本日はこのあたりの住宅エリアにおけるエリアマネジメントについて取り上げます。

○ 不動産価値を維持するために長く続いてきた、HOAの仕掛け

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