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エリアリノベーションで地域が変わる3段階〜点展開、変革連鎖期、面展開〜

地域での事業というのは停滞することもあれば、一気に変わっていくこともあります。沖縄市に久々に視察に行ってきたのですが、まさにエリアが変わる時には複数のことが一気に動いて、定数的に店とかが次々とできて変わっていくという時期に入っているなと思わされました。

沖縄市にできたハム・ソーセージ専門店「TESIO」

私のまちのリノベーションロジックについては、建築プロデューサーの広瀬さんとまとめた「まちづくりデッドライン」というものがあるので、気になる方はぜひ読んでみてください。

様々な理論でも点から線、線から面なんて話がありますが、エリア変革だとそうとも必ずしも言えません。点と点が少しずつ増加していくのですが、それが論理的に線でつながるというよりは、どこか途中で一気に複数の点が連鎖してどんどん増殖を始める変革連鎖がおきる時期があります。その次にようやくそれらの増加した点で面的戦略を打ち出してまちそのものが変化するというところまで至るという感じをイメージするのが良いと思っています。

今日はそんな点と点が連鎖し、面的なお話に変わっていくところについて振り込みたいと思います。

○ 点展開を積み重ねる時

地域を変えていくのにいきなり面そのものが変わるというのは難しいです。そもそもリノベーション物件などの選定は目抜き通りとかの角地のような、もともと価値が高かった物件から仕掛けるというのは大抵無理です。オーナーが高額の家賃を要求したり、生活に余裕があってやる気がないとか普通にあるからです。

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