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ソーシャルインパクトとはなにか〜効率性の高い非営利組織だけでは社会が変わらない理由〜

ソーシャルセクターでは、事業性だけでなく、その社会的インパクトの大小を測ること(measuring)について様々な論文が出されてきました。かなり定性的な話が多くなりがちなソーシャルな分野ですが、実際のところはファンドレイジングを効果的に行う上でも、取り組んでいる事業がどれだけ社会的なインパクトを生んでいるのかという点について常に様々な見地から検討されて、最もインパクトが大きくなる方法を様々な財団は採用しようとしています。

そもそもとして「社会的インパクト」とはなにか、みたいな基本的な整理を含めて理解するためにまとめられているこちらの本がamazonのkindleセールで今だけ50%offになっています。もともと結構高い本なので、気になる方はどうぞ。ソーシャルセクターやNPO支援などをしている行政担当の方とかは読んだほうが良い一冊と思います。

ソーシャルインパクトについてもかなり時代によってそのアプローチは変わっていますので、一応、自分でもNPO法人の立ち上げや財団での研究員をやったり、公益法人制度改革などにも政策調査員などで関わったりしてきたので、この分野の変遷について今日は解説したいと思います。

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