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確実に進む若い世代の新しい働き方〜組織や偉い人がその変化を活かせるか〜

ここ数日、プロフェッショナルスクールOBOGへのインタビューを行っていますが、本当に20-30代(+40代くらい)の働き方は劇的に変化している人がかなりいますね。昔であれば「いい学校」「いい会社」みたいな路線を歩んできても、そ世界観が会社内とかに閉じていない人が爆発的に増加しているように思います。そして、そういう人がうちの都市経営プロフェッショナルスクールに来てくれているのだなというのも痛感します。

OBOGのインタビューを順次、upしていきますので、ぜひチャンネル登録いただければと存じます。

公民連携事業課程は今月20日まで最終募集をかけているのでぜひどうぞ。

何人か話を聞く中で、行政の中で、大企業の中で、半行政的組織の中で、それぞれで活躍していく人たちは、組織の枠を超えて自らを定義して、キャリアデザインをしているのがよくわかります。

逆に言うと、終身雇用前提で偉くなった上の人たちはその変化をどこまでわかっているのか、このような能動的な社員たちの力をどこまで味方につけられるのか、が問われているなと思います。

若者向けのアイデアを求める割に、大した挑戦もさせていないということは行政、民間両方が見られます。案を出させて、それで終わり。下手すると、変なことしていないで、現業にもっと集中しろ、みたいなこといったりする的はずれな上司すらいたりしますが、それはむしろリソースの無駄遣いだなと思わされます。

積極性を引き出していかに事業のプラスに転換していくのか、若い世代のモチベーションも大きく変わり、行動も変わっているので、それらに照らし合わせないと、かつての自分たちが若かった頃をそのままベースにして判断すると会社から続々と人がいなくなっていくのだろうという気すらします。

逆に言えば、そのような従来なら東京や海外に固定化されていた人材が、地方における事業などにも関心を持ち、さらに言えば雇われる安定とかだけではなく、自ら挑戦することへの関心を高めていることは地方の自治体や企業にとってはチャンスでもあるわけです。

この両面をみても、従前型のキャリアイメージなどに固執している限りは、若い優秀な世代を仲間にすることは困難だなとおもいますし、逆にそこをちゃんと押さえれば、かなり面白い展開が可能になっていくのだろうとおもうところです。

先日の北海道余市町での地域おこし協力隊として、最年少マスターソムリエを迎い入れたとかも非常にいい取り組みですね。地元の若い世代が誰も引き受けないようなことをやらせるような集落支援みたいな内向きのことではなく、地域のものを外向きに営業していく上でこそ本来こういう制度は「地域おこし」になるのです。

前向きかつ発展的なキャリア形成に繋がるような仕事作りを大企業ができるか、地方が変革して行政、民間でできるか、このあたりの競争が始まっているなと思います。

○ 自分なりの問題意識をもったキャリアを考えている

いい学校、いい会社、というのに行けばみたいな信仰は正直、私が今年39になりますが、この世代でもありません。ただ適当に勉強ができていれば、それなりに学校にいける環境にあったことはありがたいことではありますが、そういう人たちが皆、昔のように「これで安泰」なんて思えるような社会情勢にはなかったからです。失われた10年、20年、デフレ経済で、国際競争力が落ち続ける中で、日本で未来も生活していく上でどういう生き方をすべきなのか、はたまた海外に出ていくべきか、など同世代以下は自然とそのように色々と考えるのが普通になっています。

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