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【AIR】狂犬ツアー@京丹後で学んだ富士酢で有名な飯尾醸造のケースに見る「モテる戦略」の強さ〜地方だからできる世界へ羽ばたくファンベース形成

日本ではインバウンド隆盛ではありますが、実際には観光客に来てもらうだけでなく、日本のファンになってもらって、自国に戻ってからも日本のものを購入し続けてもらうというのが大切だと思っています。「コト消費」から「モノ消費」につなげることができれば、インバウンド客の滞在中の観光消費だけでなく、日常生活においても日本の商品購買に繋がり、輸出につながっていくわけです。

そういう話をするとすぐに日本人はハイテク思考になりがちです。私は常々儲かるのはハイテクよりローテクだと思っています。特にコピーやより新しい技術で代替されるのがハイテクの宿命ですが、ローテクはコンテクストをもとに価値を形成するのでコピーや新技術では代替ができないものが多くあります。

先日言ってきたフランスなんかも皮革産業、アパレル、ワイン、チーズなどの輸出で稼いでいますが、いずれもローテク分野だったりします。これらを高度な技術で量産する方向ではなく、むしろ手作りなどを徹底したり、素材をその地元で作られるものに限定するなど、ローテクを極め、数量を限定しつつ、需要は喚起し、結果として付加価値を常に引き上げていっています。

今回、京丹後に言って飯尾醸造(富士酢で有名)の飯尾さんとあれこれと話しながら、日本の地方もやはりローテクだからこその付加価値が可能だなと確信したところです。

この内容は全中小企業の方々か学ぶべき基本的なアプローチだと思います。経営学的には小さくして勝つというために行われる方法であり、ヨーロッパのブランドとかの源流、小さな生産者とかで構成されるようなものがどのように優位性を築いているか、にもつながるお話です。

そしてそれは個人のキャリア戦略にもつながるのでそういう意識でぜひ読んでみてください。


◯ 売ろうとするからおかしくなった?! 丹後ちりめんの謎のブランド戦略

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