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なぜ郊外は発展し、衰退したのか〜発展、共食い、そして第三の勢力に食われる側に至った流れ〜

さて、今回は改めての郊外化、特に都市機能の郊外立地について改めて考えたいと思います。

特に1970年代から急速に進んできた日本における都市機能郊外化。住宅の郊外立地であるニュータウンではなく、そもそもの役所、オフィス、学校そして商業機能などの都市機能が加速度的に郊外へとシフトしていくのは1970年代以降の各種施設建て替え期にみられる流れです。

今となっては、住居、オフィス、公共施設、そして商業。都市機能の多くが郊外に移転し、人々は自動車で移動するようになってもはや約半世紀たちました。地方にいけば一人一台の自動車。どこまでも続く道路はあたりまえになりました。

そして、現在。地方は大きな曲がり角を迎えています。撤退するチェーンストア、潰れる大型店。一方で、伸び続けるインターネットを介した小売市場。伸び続けてきた郊外の状況も変わろうとしています。

ましては首都圏でさえ、かつて繁栄した郊外はどんどん空洞化し、郊外移転していた大学も都心部キャンパスに先祖返り。ますますもって都心回帰という流れへと変わってきています。

◯ まず公共施設が、郊外を目指した。

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