歩行空間の地場商業への影響を理解する〜データからわかるスペイン歩行空間における商業優位と実例〜
歩行空間化の流れというものは、国際的にも、そしていよいよ国内でも起こり始めています。なぜ歩行空間が都市にとってプラスになるようになってきたのか、これは単に歩行が優れているというよりは、自動車移動と歩行というものの供給量の変化によって需給が逆転した、と考えるほうが適切と思います。
○ 立地希少性と特性〜接道されている土地はもはやコモディテ
前提条件として、まず道路や接道されている土地はずーーーーっと供給されてきたので、もはやどこにでもあるものです。だから昔のように道路とか、道路につながる土地の希少性はなくなり、むしろ歩行空間の希少性がまして言っています。
世の中はすべて希少性によって価値は変わります。どこにでもあるものは安く、ほしいけど手に入らないものは高い。当たり前だけど、これが都市においても言えることなのです。
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