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こいつに勝てたと思ったのに……

介護臭との闘いで勝利を確信した瞬間、思わぬ事態が待っていた……。

義母がリハビリ施設に入り、週に何度か洗濯物を取りに行くが、ズボンの股の部分に染み付いた臭いがどうしても取れない。

3月の体調不良から寝たきりになり、自分でトイレに行けなくなってしまったために、オムツの中で排便するしかなく、そのまま座っている時間が長いので、臭いが強烈に染み付いてしまうようだ。

施設に移る前に病院にいたときには、これほどの臭いは付かなかった。病院では寝ていることが多かったので、おしりが圧迫されることがなかったためだろうか?

介護臭は普通の洗剤では全く取れない。次に、漂白剤を入れて洗濯機を回してみたが、これでも全く効果がなかった。ちなみに、雨の日の部屋干し臭は漂白剤を入れて洗濯するだけでかなり軽減できる。

強力な消臭パワーのある洗剤を買ってこようか、どうしようか迷ったが、その前につけ置き洗を試してみることにした。

我が家の洗濯機にはつけ置きモードがなかったので、いったん洗濯物と洗剤、漂白剤を入れて2、3分回したあとで電源を落として1時間置いてみた。その後、普通に回してみたら、かなり臭いは軽減されている。しかし完全に取れたわけではない。

次はつけ置き時間を伸ばしてみた。家に帰ってからすぐにつけ置きを始めて、丸1晩つけてみると、いつもは洗濯かごから放散される強烈な臭いが全くしない。漂白剤と洗剤の液が臭いの元を分解してくれているのだ。

と思って、次の日の朝、他の洗濯物も一緒に入れて洗濯機を回した。終わったあとで洗濯物を干していたら、なんと、小さなビニール袋に入ったズボンが出てきた。

さすがに、介護施設の方でも臭いが酷いので、ズボンだけは別に小さなビニール袋に閉じ込めているらしい。

大きなビニール袋をそのままひっくり返して洗濯機に入れてつけ置きしてたのだが、その中でズボンだけ小さなビニール袋に入っていて、そのまま洗ってしまったのだ。

ちゃんとチェックせずにビニール袋ごと洗ってしまった。ありゃりゃ、そりゃ、臭いはしないはずだよね。仕方がない、小さなビニール袋から出して、またつけ置きから始める。

これで介護臭に勝ったぞ!おいらやったど!!と、心のなかで雄叫び上げていたが、実は私は失敗していたのである。ジャンジャン♪


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