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管理職に昇進するメリットとは?

私の周囲だけではないと思いますが、意外に管理職になりたいと思っている中堅社員は少ないのではないでしょうか。

その原因の一つは、普通は直属の上司が課長などの中間管理職でしょうが、その人の仕事ぶりを見ているとどうしても、会社からの指示と部下からの突き上げで苦労している姿を見せられてきたからだと思います。

ですが、管理職の苦しい一面だけを見て、昇進することをあきらめるのはもったいないです。せっかくなので、メリット・デメリットを並べてみて、自身のライフスタイルや考え方に合わせて、判断してみたらどうでしょうか。

この記事では、管理職の昇進試験を受けるどうかを悩んでいる人向けに一足先に管理職になった私が感じたメリット・デメリットを述べていきます。

管理職になるデメリットとは

まず、最初に管理職になってデメリットだなと思ったことについてです。結論から言うと、今のところ、デメリットだなと感じたことは、先に書いた中間管理職の苦しみくらいです。具体的には、次の二つです。

  • 会社と部下との板ばさみ

  • 周囲との人間関係

会社と部下との板挟み

会社からの方針と部下の考えの間には、いつも温度差があります。この温度差が部下との軋轢を生み、会社からもなぜ部下に仕事させられないのかとおしかりを受けることになります。

私も部下のときはなんでこんな方針になるのか、よくわからないなと思ったことは何度もありました。ただ、管理職になって思ったことは、視点が一段上がったことで、会社が生き残っていくためにはこの温度差があることは仕方なくて、中間管理職はその温度差を埋めるために必要なんだなと感じました。

もちろん、この温度差により、部下との距離感が広がってしまったなと感じるので、少し寂しいなと思っています。

周囲との人間関係

次に部下との温度差だけでなく、周囲や上司との人間関係も中間管理職の苦しみの一つです。ドラマで課長はよく経営陣や部長のヨイショ役で出演していることが多いのですが、これが何で必要なのかも自分が管理職になってなんとなく必要性を理解できてきました。(ドラマでは出世欲とか自分の保身のためにやっていますけども)

なぜ、このように人間関係を密にしないといけないかですが、周囲や上司の考えを理解するために必要なのです。そうしないと、会社や周囲がどう動くのかを自分だけが理解していない状態になってしまい、自分が責任を持つ職分のマネージメントに支障が出てきます。取引先との会合も同じ意味合いがあり、上司は自身の部署をうまくマネージメントしていくために人間関係を築いているのです。

責任の重さ

管理職になって責任が重くなることがデメリットだと考える人も多いようですが、これはケースバイケースだと感じます。つまり、責任が重くなるということは、自分でやれる仕事の範囲が広くなっているということなので、私はデメリットだとは思えません。

管理職になるメリット

では、次に管理職になるメリットを述べていきます。私自身が感じたメリットは、次の3つです。

  • 自分の裁量で仕事できる範囲が広くなった

  • 給料などの待遇アップ

  • 会社に関する重要な情報を得やすくなった

それぞれ、簡単に解説していきましょう。

自分の裁量で仕事できる範囲が広くなった

これは、大きなメリットだなと感じます。管理職になるまでは上司の指示と外れたことはやりづらかったですが、自身に責任を取る前提で自分がやりたいと思ったことをやりやすくなったと感じます。

また、管理職になって、自分が使ってもよい経営資源(ヒト・もの・カネ)が増えた点も裁量権が広くなったと実感します。

給料などの待遇アップ

これは、所属する企業の給料体形によってはメリットにならないケースもあるでしょうが、私は年収で100万以上、増えたのでホクホクです。

なお、管理職になると、残業代がつかなくなるから会社から与えられる業務量が大幅アップしてしまい、相対的に一般職よりも時給が安くなったという声が聞こえてきます。たしかにそういう例も取引先からよく愚痴として聞きましたが、近年は「ワークライフバランス」を重要視していく流れになってきているので、改善されてきています。もし自分の所属する企業がまだ改善されていないのであれば、その企業は急成長を遂げているか、相当追い込まれているかのどちらかでしょう。

会社に関する重要な情報を得やすくなった

管理職になって、上に行った分、得られる情報が多くなります。そのことにより、会社がどんな動きをしようとしているのかを平社員よりも早く知ることができるため、重要な決定などに食い込める余地が出てきた点はメリットだと感じます。

というのも、平社員の時は方針が下りてきて文句ばかり言いながら、指示に従うしかありませんでしたが、管理職になって会社からの方針を先に知ることができ、しかも固まっていないことも多くあったので、改善案を提示できるようになりました。ようは、会社の方針立案に携われる機会が増えたことがメリットだとも言えます。

まとめ

ここまで、管理職になってから私が感じたメリット及びデメリットについて、解説してきました。

おそらく、所属している企業の体質にもよるでしょうし、各個人が重要視する部分についても、印象が変わると思うので、もし管理職の昇進試験を受けるかどうかを迷っているのであれば、身近な人に管理職なってどう思うかをヒヤリングしてみるといいのではないでしょうか。

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