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島根ツアー2023秋⑤石正美術館

スーパーまつかぜ1号

もう12月だというのにとにかく暖かすぎ。島根のみならず全国的にそのようだ。昨日けっこう歩いたけど膝は特に傷まない。食欲も昨日よりはずっとあるな。めまいはまだ少し残る。この後かなり長い間悩まされることになるが。

松江駅から益田駅行き
スーパーまつかぜ1号(特急)
区 間:松江(08時35分)→浜田(10時13分)
に乗る。
浜田駅から三保三隅駅で途中下車して一軒寄って、最終目的地は益田駅。

そこそこ長旅だ。戯れにアナウンスをPixelの音声入力で拾ってみた。

(右手に見える宍道湖は)全国で7番目の大きさで海水の入り混じったきずいこです。たくさんの魚介類が生息しており、特にしじみは全国に知れ渡る特産品です。素晴らしい コントラスト…

車内で雑音も多いせいかところどころ拾いきれなかったり途中で切れちゃったりもした。でも大したもんだよね。

特急なのに途中でよく止まる。単線ですれ違い電車を待つみたい。

海に沿って走る。この列車に乗る時は海の景色が見えるように右の窓側席を取るほうがいいね。たまたま今日はそっち側だった。

浜田駅で1両編成のローカル線に乗り換える。車内にトイレもあるんだね。

三保三隅駅に到着。途中下車。駅員いないし待合室には時計も撤去された形跡。

駅前なんもねえ…。バスも待ちのタクシーもコンビニも。予想はしていたが。

電話でタクシー呼んでもいいけどGoogle 先生によると徒歩で20分ちょっとらしいので、頑張って歩いてみる。だが駅にコインロッカーもなかったので重いリュックを背負って…。

なんだろこれ

キツ…。夏だったら行き倒れてたな。今日は全国的に20度ぐらい。暖かくていいが、これがまた仇になった。汗だく。

のどかというかとにかく静か。ほとんど騒音が聞こえてこない
橋を渡る
なんか工場があるみたい

埋もれてるし


Googleレンズによるとメマツヨイグサというようだ。花が黄色いのに咲き終わったやつは赤くなるんだね。不思議。

もうしばらく進むと

誰がうまいこと言えとwww

なんでこんなところに自転車置き場があるんだろう。どうも学校っぽいな。

あら? 「せきしょうびじゅつかん」と読むのか。「いしまさ」だとずっと思ってた。だってキムタクナベサダアラカンマツキヨ…名前略す時はみんな訓読みじゃん。

ここ登るんかい…(動揺して指が写っている)。


いやはやなんとか登りきった🧗‍♀

これがその学校なのかな。子どもたちはこの坂毎日登ってくるわけ?? 自転車で登ってくるのも大変だろうけど。

石正美術館

ヨーロッパの教会のような作り。実際そのイメージで建てたらしい
(C)Sanrio?

記事にしていないが今年の春に京都でこの人の回顧展を見たのだ。撮影NGだったので写真は紹介できない。

石本正展@京セラ美術館

石本正さん。だいぶ前に旧ブログに寄せられたコメントでお勧めされた画家だった。実は私の知っている素敵な方と名前がダブるので他人と思えず、興味惹かれた。個人美術館があるそうなのだが島根県。

いつか行こうと思いつつ果たせずにいた。コロナとかもあったしね。としたところ京都の京セラ美術館で回顧展が催されるという情報を入手した。ちょうど名古屋に行く用事があり、ちょっと足を伸ばして、お金は多少掛かるが島根まで行くよりは時間も掛からないしまだ安いだろ、ということで。

舞妓さんを裸にしてエロいかっこさせた絵を描くのは賛否両論あったという。まぁそうだろうな。これも「素晴らしき乳白色」。藤田嗣治さんとかほとんど同年代ではなかろうか。ライバル視とかしていたのかな。川端康成さんとも親交があったそうだ。耽美派だから気があったのかな。


そしてこの方の個人美術館訪問がようやく実現出来た。残念ながらここも撮影NG。それほど常設作品の数はない。点数で行けば京都での方が圧倒的に多かった。

面白かったのは、石田さんが裸婦を制作するにあたりかなりのヒントになったというインドの「カジュラホ」とかいうところにある女神像のスケッチ。
男女神の交合像(ミトゥナ像)遺跡で有名らしい。めちゃエロい。豊満な胸、尻、クネクネ。カーマ・スートラとかと関係あるのかな。

それを受けた(?)日本画の裸婦。きれいでエロくていいけど、ちょっと理想的すぎないかな。美化しすぎじゃないかな?とも感じた。
こんなこと思うのたぶん私だけだろうけど、ほぼ等身大の絵が多く、おねえさんがみなでかいだけになんだか「かぼちゃワイン」のエルちゃんを見ているような気持ちになってきた。

「かぼちゃワイン」はそんなに見ていたわけでもないが、Unlimitedに入ってたのでちょっと読んでみたり、最近原作者三浦みつる先生のTwitterがちょくちょく目に入ってきてよく見掛けていた。エルちゃんて、設定上は高校生だけど男が求める母性の象徴的なイメージキャラだと思うんだよね。あのデカさ、エロいようでエロにいかない(エッチだけど小学生レベルだから)。

アホなこと書いてるなと自分でも思うが妄想は勝手だ俊介く〜ん🎃🍷

《高原》 1953年
初期の作品。舞妓さんヌードとはまったく違う表現。御本人は「資料にモロ影響されてて見ていて恥ずかしい」的なことを言っててお蔵入りにしていたようだが、いま客観的に見ると悪くないけどな。緑でまとめた太い輪郭線での抽象的な人物表現。こんな画風の日本人画家がいた気がするのだけど誰だったかどうしても思い出せない…。

そんなに大きな美術館ではないので、すぐ作品は見終わってしまう。あちこちもう少し探検してみるとワークスペースのようなところと石正さんのアトリエ再現室みたいなところがあった。

作家の書斎の再現とかもよくあるけど、こんなに残して大事にしてくれるなんてよほど地元に愛されていたのか。この手のものって維持費がかさんで閉館するところも多いので(あの棟方志功さんの記念館もそうなっちゃうんだから)、末永く続いて欲しい。
ここは地元の子どもたちの勉強の場にもなってるみたいだから大丈夫かな。

で、またテクテク歩いて駅に戻った。帰りは下りで多少助かったかな。


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