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正確に動いている±3分時計

この時計は北京の王府井で、1991年11月18日に買ったものである。時計店だったかな?デパートだったかな?

私が子供の頃は手巻きのオルゴール時計を使っていたが、91年には既に日本はクオーツ時計に入れ替わっていたので、当時でも相当レトロだった、このデザインの手巻き時計に惹かれて買った。

昔懐かしい、折りたたんで持ち運べる旅行用の時計だ。ジリリリリとあまりに激しい実物のベル音が鳴るので、今の時代の旅行先でこのアラームを鳴らすのは難しいだろう。

店員が、「この時計はとても正確なので、1日3分以内しか狂わない。」と胸を張ったので、クォーツの国から来た私はどっひゃーと吉本新喜劇のようにずっこけたい気持ちになったことを覚えている。

時を超え、家を片付けていたら、この時計が出てきた。懐かしいと思ったがそのまま動かさないで放置して、さらに数ヶ月たち、一昨日ふと時計のネジを巻いてみた。

カチカチカチカチカチカチ。

時計のカチカチ音がこんなに気になるなんて、今ではもう世の中からなくなった体験だ。

そして、2日たった今。なんとまだ電波時計と同じ時刻を表示している。1日3分違いならぬ、電波時計と比べても2日では差が出ない、なかなかの正確さにうれしくなった。

部屋に時計が既に2つあるけど、これも使ってみようと思った。アナログ手巻きぜんまい時計もインテリアとしていいんじゃない?

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