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Global Future Councils on Japan 報告

世界経済フォーラム(World Economic Forum、通称「ダボス会議」。以下WEF)のグローバル・フューチャー・カウンシルズ(Global Future Councils、以下GFC)に参加してきました。WEFでは毎年1月に年次総会がスイスのダボスで開かれ、世界中から2,000名以上のリーダーが集まって様々な議論がなされます。それに先立ち、UAEのドバイで毎年11月頃にGFCが開かれ、様々な分野の専門家が700名ほど集い、テーマ毎の分科会に分かれて諸課題について集中的に議論がなされています。

私はこれまで、Young Global LeadersというコミュニティのメンバーとしてWEFに参加してきましたが、今回はそれとは直接的には関係なく、GFCのメンバーとして選んでいただくという幸運に恵まれました。選ばれた分科会は、GFC on Japan。日本からは企業のリーダー、政治家、官僚、学者といった、立場はもちろん年齢も私よりシニアな方ばかりで、そしてまた、GFC on Japanのみならず、GFC全体の700名の中でも「宗教者」という立場で参加した人はおそらく私一人だったと思われ、とにかくユニークさだけが売りでした。

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メンバーの一覧も含め、GFC on Japanの情報はこちら。

GFC on Japanは今年がスタートとなる(正確には、長い時間を経てのしばらくぶり)カウンシルだったので、アジェンダそのものをどうするか、というところから議論が始まりました。WEFの日本事務局のヘッドをされている江田さん(元インテル)を筆頭に、Co-chairs(カウンシルのリーダーたち)は全員女性というのもまた、WEFらしいところです。Co-chairの一人は元NHKクローズアップ現代の国谷裕子さんでしたので、2年前に築地本願寺で「仏教xSDGs」のシンポジウムを開いたとき以来の再会となりました。

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