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松本紹圭の方丈庵

このnoteマガジンは、僧侶 松本紹圭が開くお寺のような場所。私たちはいかにしてよりよき祖先になれるか。ここ方丈庵をベースキャンプに、ひじり仲間と対話と巡礼の旅に出ませんか? … もっと読む
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#利他

アルトルイストになるために

環境保全に関する第一人者をお招きしての勉強会。 以下、講師のお話から自分メモ。 ◆ コロナは健康や経済など被害があったけれど、悪いことばかりではなかった。人と人との繋がりの大切さに気づかせてくれた。 社会には4つの資本があるので、それぞれ見てみよう。 1つ目の人的資本にとっては大きな喪失があったことは言うまでもない。 2つ目の社会資本(ソーシャルキャピタル)にとっては、良い面もあったのではないか。人がより強く結び合うようになった。これはガバナンスに非常に大きな影響がある

アルトルイスト

世界の経営者たちが本気で変わり始めたこのところ連日のように開かれる、某県知事のオンライン勉強会。今日は末吉竹二郎さんからのご提言。末吉さんといえば、金融界の舞台で国際的に長年活躍されてきて、国連などの国際組織にもつながりが深く、近年はダイベストメント(地球に優しくない企業への投資を引き上げるアクション)など新しい金融のトレンドから今後の社会のあり方に関して積極的な提言・活動をされている方だ。エシカル協会の末吉里花さんのお父さんでもある。親子揃って地球に優しい。 世界的な大企

仏教のティール化と、利他化する世界

あなたの色は何色ですか?「ティール組織」をご存じの人も多いかと思う。アメリカの哲学者、ケン・ウィルバーのインテグラル理論に基づいた、これからの組織論だ。ここ数年でずいぶん話題になり、関連書籍もたくさん出版されているし、(部分的にだとしても)導入を試みる組織も増えているから、聞いたことのある人もいるかもしれない。むしろ「ブーム」的には少し落ち着きつつあるようにも思うけど、去ったというよりは定着したと見たほうが良いかと思う。世の中の流れが確実にそちらに向かっているのは確かだから。

宗教者が未来世代のためにできること

先日、ニューヨーク市のブルックリン地区を見て回ったとき、現地在住の日本人の友人になんとなく聞いてみました。 「たとえば日本だと、その町にパチンコ屋が出来るときに反対運動が起きたりするじゃないですか。同じように、この辺りの人が”うちの街にはできて欲しくないもの”とか、あるんですか?」 そしたら、こんな答えが。 「スターバックス、かな」 アメリカのローカルの人にとって、なんとスタバはパチンコ屋!? 「反対運動までは起きないけど、あ〜うちの街にスタバができちゃった、ってガ