グッド・アンセスター・ダイアローグ「人間は生きものであり、生きものは続いていくもの」中村桂子さん
今、呼吸する生命の背景に広がる38億年の歴史を探り、その物語を誌する「生命誌(=Biohistory)」。この言葉の創出者であり理学博士の中村桂子先生に、翻訳書『グッド・アンセスター』の書評(*)をいただけたことは、本当に有り難く光栄なことだった。本来、意図するまでもなく、当たり前に生命が携えているはずの「長期思考」を、現代社会を生きる僕らはどのように取り戻し、実践していけるのか。生命科学の視点から、科学の力や人間の手では決して掴み取ることのできない、種を超え、時空を超えた連