読了「ダークサイド投資術」

元経済ヤクザが明かす「アフター・コロナ」を生き抜く黒いマネーの流儀
(猫組長=菅原潮・著。講談社+α新書。2020/6/19発売)
2021/6/12(土)夜読了。いつでも書店の電子書籍にて。

2020年の世界のコロナ感染初期の2〜6月頃に出版予定だったものをコロナの状況を見据えて原稿を書き直して出版されたものということで、そのエネルギッシュさには脱帽。
書き直しとはいえ、コロナという最新の環境面から推測する今後の可能性の具体的な内容を記述されたもので、その判断のための判断軸のコアのところはきっと変わらないのだと思う。

その判断軸は、著者が強烈で貴重な経験から構築したもので、ひとつの真理であると感じた。
著者はそれにより成功率を高めているのだと思う。
あくまでそれはひとつの考え方で、参考になるとは思うけど、うまく応用できるかどうかは個人ごとに異なりそうだなという印象も受けた。
(あえて平易な表現にして、参考にしやすくしている優しさは感じた。)
人間とAIの違いについてはとても興味深い考察だった。
私は、AIは導く結論は、結論として必要とされているから、ある程度同じ結果が出てしまうのではないかと推測し(素人考えですが)、そこに全く想像つかない考えや意見を出すのが人間で、いろんな人間がいて、「嫌だといったら嫌」と、合理性(に見えるもの)にも合意しない人間もいて、その判断や行動が決して負けとか不幸せを意味するわけでもないのも人間なのではないかと思っている。

コロナをふまえた未来予測をする著者の勇気は尊重され、
未来を予測することは難しいというか成功率を高めることでも十分すごいことで、
未来予測は、後日結果が出てしまうから、それはもういかんともしがたく、結果がはずれたからといって、著者の判断軸が間違っているとかではなく、
判断軸自体は学ぶべき参考にすべきものであることは変わらない。
また、「結果が出た」と思っていても、実はまだ短期的状況で、これから遠くない先に著者の予測が根拠のとおりに発生する未来が待っているのかもしれない。

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