記事一覧
最近見たアニメについて2024夏
転生したらスライムだった件 第3期
今期の転スラはとにかく経済主義的だったという印象である。まぁ前からそうだったのだが、今期は特にそうだった。武力による支配ではなく経済的結びつきによる国家の安定を目指すという基本路線が明瞭に示されたような気がする。アインズ様は見習ってください。1クール目はルベリオスとの抗争というのがメインテーマだった以上わりとちゃんと戦闘していたが、これもどちらかといえば政
岐阜に行った話(後編)
(前編はこちら)
一夜空けた私は、電車の音で目が覚めた。新幹線の始発だろうか。時計を見ると6時15分である。まぁ寝付きにくかったとはいえ布団に入ってからは8時間たってるし、十分だろう。ベッドから抜け出し昨晩買ったランチパックを食べ、大浴場というには狭い風呂に入る。これはこれで乙である。早めに岐阜に移動しようとも思ったが、せっかく羽島に居るので簡単に散歩して神社にいったりなどしてみた。7時頃には
岐阜に行った話(前編)
先日所用があって米原を訪れた。滋賀の東の果てである。昼過ぎには用を終え、帰っても良い身分になった。……のだが。滋賀の東端、それは即ち岐阜がすぐそこにあるということである。暇な人は「from:Shou_Shimanoba "岐阜"」でTwitterを検索してみてほしい。私が年に一度くらいのペースで岐阜について言及しているのが分かるだろう。私は岐阜がそこそこ好きなのである。しかし京都から岐阜は決して
もっとみる相掛かり模様から角対抗に行きたい!
本稿は先週に投稿した二本の記事の続きである。簡単に内容をおさらいしてくと、初手26歩に対して34歩なら25歩と突いて角対抗を目指そうという魂胆で居飛車党への転向を目指したが、二手目84歩に対してどうすればいいのか分からず断念したという感じであった。この間には多くのことを考えていたので、本稿ではその一部を公開してみたい。今回の目標は、相掛かり模様から角対抗に持っていきたい!ということである。まずは
もっとみる居飛車党への転向を目指していた間に私の脳内で起こっていたこと
前回の記事では、居飛車党への転向を目指して色々と勉強したり考察したりしていたここ一ヶ月半くらいの間に考えていたことを言語化していった。本稿はその続きなので、必ずそちらを読んでから本稿は読んでいただきたい。前回の記事を書いた後、「真理を求めようとする態度と横歩を取りたくないという態度は矛盾してないか?」というコメントがあった。これは言うまでもなく矛盾している。確かにこの辺りの論点が私の中でどのよう
もっとみる居飛車党への転向を目指して考えていたこと
先にネタバレしておくが私は居飛車党に転向しはしない。ただ、ここ一ヶ月半はそこそこ本気で居飛車党への転向を目指して色々と勉強したり考察したりしていた。結局居飛車党への転向は(一旦)断念することにしたので、この間に考えていたことを言語化しておこうという狙いである。一応断っておくが、本稿で私が使う"正しい"という言葉は、客観的な真理を示すものでは無く、それもしくはそれに近いと私が感じているという主観的
もっとみる神田事件に対する当時の言論状況
今年2024年は日本将棋連盟の結成100周年である。非常にめでたいことであり、今後の棋界の発展を心から祈っている。その一方で、この100周年というのはどれくらい本当なのかとは思わなくもない。100年前の1924年は、東京を拠点に活動する関根派・土居派・大崎派の三派が合同し東京将棋連盟が結成された年である。その数年後に関西を拠点に活動していた木見派が合流することで日本将棋連盟と改称し、残る独立勢力
もっとみる将棋の戦法としての高飛車について
「高飛車」という言葉がある。この言葉は元は将棋用語で、そこから転じて一般語彙に定着したとされることが多い。しかし、この言葉が将棋用語として使われている事例を探すと、それが驚くほど少ないことに気づかされる。本稿は、将棋の戦法としての”高飛車”とは何なのかを探るものである。今日では、高飛車という言葉が将棋用語として普通に用いられることはまずない。だが、一部で信じられている定義として、飛車を2五(後手
もっとみる『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』を観て
本稿は表題の通り『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』を観ての感想記事である。総集編という本作の性格からしてネタバレ要素などないと思われるかもしれないが、本稿には若干のネタバレ要素が含まれていると言わざるを得ない。必要に応じて自衛してほしい。
まずもって真っ先述べておくべき感想は、あまりにも濃密なぼ喜多だったということである。喜多ちゃんがリョウと虹夏に謝罪メールを書いては消すシーンか
なら燈花会に行ってきた話
なら燈花会、というものの存在を私が初めて知ったのは、眼鏡を愛する半妖の少年と眼鏡がよく似合う呪われた一族の少女が奈良を舞台に戦うアニメであった。当時私はまだ関西に住んでおらず聖地巡礼などは夢の話であったが、進学を機に京都に越してきてからは隔月くらいで奈良に行くようになった。私は奈良が好きだったのである。だがどういうわけか、燈花会にだけは行ったことが無かった。流行り病が列島を襲い、ネット上で大仏建
もっとみる島ノ葉の棋歴④大学生編・後編
大学三回生の頃に再び将棋ウォーズに触れるようになった私は、とりあえずネットで最強の戦法は何かと調べることにした。かつては九間飛車を指していたなぁ位のことは覚えていたが、別に愛着があるとかではない。ネットの答えは、矢倉であった。矢倉24手組を、意味も分からず手順だけ暗記したのを覚えている。おそらく、私はここで初めて飛車先を受けるという概念を理解したのであろう。
しばらくは、将棋ウォーズの練習対