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経済学を活かせば良くなると分かってはいる

ぼく自身は経済学を学んでいたわけでは無いので、ここでは以前読んだ「幼児教育の経済学」という本と、「学力の経済学」という本の紹介を通じて主張を行なっていこうと思う。

この2冊はタイトルで解るように教育と経済学について論じられています。
両方とも教育的なトピックを経済学的な知見で論じる、つまりはどのような介入を行えば生涯収入がどの程度向上するか、と言う議論を行っている。

とても有意義な議論だと思うし、社会に還元されて然るべき内容が書かれているはずなのに、普段生活していて教育に経済学の知見を活かしたと言う話はあまり聞かない。

その理由は上記の本の中で著者が主張していたはずだが、検証のための実験にあると思う。
経済学を含むほとんどの学問は事実を観察することで理論を検証する。そして教育経済学でよく使われている検証方法はランダム化比較試験と呼ばれる手法である。

医薬品のテストを始め様々なところで使われるテストであるが、こと教育に関しては抵抗が予想される。
少し教え方を変えて直後のテストの点数を較べる程度なら問題にならないが経済学として意味を持つレベルの、例えば20年後の収入というようなテストをしようと思うとそれは1人の人間の人生を実験に供することになってしまう。

そのような感情的な部分を抜きにしても革新的な実験が行われる学校に通わせたいと願う親が出て来れば、そのような熱心な親を持つ子供というイレギュラーが混ざり実験の精度が下がるという問題もあるらしい。

同様に、影響が大きすぎてランダム化対照実験ができていない分野としては新型コロナウィルス対策も挙げられるだろう。

このようにやれば効果があると分かっている分野に経済学のアプローチを活かすだけでも十分な効果が見込めると思う。


#日経COMEMO #経済学の生かし方

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