FIRE 書評

以前FIRE最強の早期リタイア術という本を読んだので、というか聴いたので感想を書こうと思います。

正直、この本を読む前のFIREのイメージは以下のようなものでした。

- ブログのアフェリエイト収入など再現困難な稼ぎ方
- リーマンショックの時期にまとまった額を株式市場に投じることができてその後の長期的な株高トレンドに乗っかれた
- 個別株投資、オルタナティブ投資などのハイリスクハイリターンの投資で稼いだ

要はFIREを体験談としては面白いが自分が行うのは不可能なことだと思っていました。

この本を読もうと思ったのも大方この体験談の部分を期待したからであって自分に当てはめることは考えていませんでした。

そして実際に読んでみて以上のイメージは間違えだったと知りました。

- 著者はブログのアフェリエイトや転売などのサイドビジネスに手を出してみたものの上手くいかなくてやめたと書いています。
- リーマンショックは著者がFIREを達成した直後に起きています。これに関しては長期の株高トレンドの恩恵を受けたことは間違いないですが、著者は本書の中でやや偏執的なまでにリスクを抑える方法を論じています。
- 著者が投資で利用したのはS&P500のインデックス型投資信託と不動産投資信託だけです。

株式市場については先のことは分からないので置いておいても上記のように本書を読む前のFIREのイメージを覆すような方法を著者は実行していました。

その方法は、「僕もできるかもしれない」思えるほど再現性の高いものでした。

実際の方法論は本書に譲るとして人生の選択肢のひとつとしてFIREを加えてもいいと思わせてくれる一冊でした。