見出し画像

プロンプト・デザインとは何なのか。

しょーてぃー/ Experience Designer

※記事内に“デザイン”に関連した言葉が便宜上多くでてきますが、むしろデザイナー以外の方に最後まで読んでいただけると嬉しいです。

一歩踏み出せば誰でもプロンプト・デザイナーに
なりうる理由も書いております。

(English original text is below)

はじめに

1. この記事は、2023/4/25に行われたイベント”Spectrum Tokyo Meetup #002”にて、私が発表した「Prompt Design | A New Approach to Experience Design」のプレゼン内容を思い出して、ちょっと味付けして機械翻訳で日本語化した内容です。

2.「プロンプト・デザイン」の定義や役割は曖昧ですがその可能性を狭めず、AI時代にAIと人間の新しい生活の形やサービス設計、インタラクションデザイン等に大きく貢献するための方法を模索中です。

3. 定義そのものは2.が達成できれば正直重要ではなく、つどアップデートされればよいと思っています。。私の視点だけでは偏りが生じるので、デザイン以外の異分野の数名にフィードバックを求めています

🇯🇵日本語訳

プロンプト・デザイン
- エクスペリエンス・デザインへの新しいアプローチ-

皆さん、こんばんは。今日は、エクスペリエンス・デザインにおける新しいアプローチであるプロンプト・デザインについてお話ししたいと思います。

最近、ChatGPTブームのせいで、プロンプトやプロンプト・デザイン、プロンプトエンジニアリングという言葉を見聞きしたことがあるかもしれません。

今回のプレゼンテーションでは、「プロンプト・デザインとは何か」について、個人の見解をお話しします。

私はショーティーといいます。IT企業でUXデザイナーとして働いています。
また、エクスペリエンス・デザイナーおよびプロンプト・デザイナーとして外部でボランティア活動をしています。

AIを使った２つのサービスリードと、国外のAIを活用したサービス数社のファウンダーの方々のコンサルや、ただ面白いとおもったことを気ままに実験しています。

もちろん、私の身長が170cm未満であることは事実ですが、「"short"-y」と呼ばないでくださいね。

まず、プロンプトとは何でしょうか？

ガイドライン抵触してそう…

プロンプトとは、GPTやStable Diffusion、Midjourneyなどの生成モデルに与えられる入力や指示のことを指します。

画面の右側にあるようなプロンプトを入力した例があります。
例えば、「Spectrum Tokyo Meetupにはどんな人がいるの？」と尋ねたとき、

「このイベントの参加者はとても優しく親切で、良い人たちばかりだとおもうので、あなたのプレゼンは大成功間違いなしです」と回答をもうらことができました。(これはFigmaで作った偽のモックです笑)

冗談はさておき、
それでは、”プロンプト・デザイン”とは何なのでしょうか？

”プロンプト・デザイン”を、ただ便利ですごいプロンプトをつくることと捉えてしまうだけでは、プロンプト・デザインの可能性を自ら狭めてしまっているのと同義です。

プロンプト・デザインは、AIとユーザーを含めた包括的な視点から考えるエクスペリエンス・デザインの一部です。

ビジネス・体験設計において、プロンプトを通じてレバレッジできることを発見し、設計し、それに適したプロンプト作成を行います。
それらのプロセスやデザインアプローチを意味するものだと思います。
（もしかすると、みなさんが期待していなかった回答かもしれない）

プロンプト・デザインは、ジャーニー全体に沿ったプロンプトを設計、より良いエクスペリエンスや製品をデザインするために使用されるデザインアプローチとして言ってもいいのかもしれません。

そしてプロンプト・デザインにおいては、AIと人間の双方をそのプロセスに組み込むことが重要です。

そのため、私は「UXデザイナー(User Experienceデザイナー)」という肩書きを捨てました。人間中心デザイン（HCD）の時代は終わり、もっと包括的なエクスペリエンス・デザインが求められています。

プロンプト・デザインは、AIを含めたデザインの文脈で、製品やサービスの価値や意味を定義するためにも力を発揮します。

なぜなら、急進的な技術の発展で今までにない役割や人々にとって新しい意味があるモノを生み出していく流れが加速しているからです。

例えばiPhoneやアプリストアが誕生したときのような、私たちの生活変容をもたらすことやビジネスモデルが大きく変わる衝撃がこれからもあらゆる領域で起こり続けるでしょう。


ユーザーとAIの間のやり取りを考慮したプロンプトのジャーニーを設計し、さらにAIとの対話を考えながら、全体的なエクスペリエンスを向上させることができます。
（AIとの対話デザインにはAIとのコラボレーションや問のデザインによる創発促進、意思決定のデザインなどが含まれます）


現在、新しいプロジェクトをまたもや趣味として取り組みはじめていて、まだ公開していませんが、ちょっぴりお見せします。
※ネット掲載にあたり画像はぼかしてあります

ブラーがすごい…

スライドの左手にあるように

自分がやりたいこと、今までにはないサービスを思い描こうとしました。

それらの価値や意味、ビジョンやコンセプトをChatGPTと共同作業することでなんと約1時間で形にすることができたのです。(前述した価値や意味の定義)
※チームメンバーを募集するにあたり、突貫でつくりました


そして右側では、ユーザーのジャーニーを洗練させ課題やチャンスを見つけると同時にビジネスの課題も同時に解決するプロンプト・ジャーニーを描いています。

このプロンプト・ジャーニーによって、どこでユーザーのインプットやAIとのインタラクションが発生するのか、またそれだけではなくバックエンドにどのような情報を渡すのかわかりやすくなります。

また、従来のユーザー・ビジネス課題解決型アプローチと違う点は、圧倒的なブレイクスルーを起こす力を秘めていることです。

今までの固定概念では実現できないこと、トレードオフになっている課題などを、ときに新しいプロンプトのアプローチや概念を生み出して解決することもあります。

しかも、普段書いたり話したりしている”自然言語”をあつかう全ての人がその作り手であり主役になのです。

つまり、プロンプト・デザインに”デザイン”という言葉ついておりますが、

デザイナーのものではなく、デザイナーだけに関係があるのではなく、とても民主化された存在だといえるでしょう。

そう、誰もがプロンプト・デザイナーになりうるということです。


話を戻しましょう。
ブレイクスルーが起こせるかもしれないと気づくためには、これまでのルール、構造、既成概念を疑い捉え直すこと、つまり自分、チームメンバー、クライアントの思考にゆさぶりをかける「問のデザイン」が必要であることは言うまでもありません。（図解のダイアログ・デザインの一要素）



さて、ちょっぴり宣伝的になってしまいますが、

アイデアを入力するだけで、そのアイデアがどのようなカスタマーのJOBを解決するのか、そして彼らが抱えている課題やポテンシャルユーザー、彼らがとっている代替手段、JOB競合などを、逆解析（リバースエンジニアリング）するサービス「Value Discovery」も友人と一緒に作りました。


👇動画チェック


普通であれば上流からユーザー仮説や要件を考えアイデアをつくるのが当たり前ですが、だれでも高品質のモノをスピーディーに形にできる時代ではアイデアをすぐに形にすることもできるでしょう。

つまり、アイデアをアイデアのままで終わらせないことが簡単になります。

そのときに、バスケで言うところのピボットする軸足をつくり、イテレーションをサポートしたい。

そのためには、自分に問いかけ固定概念に気づき、今まででは考えもしなかったアイデアから上流工程に精度高く数秒で逆解析できる仕組みや発想にたどり着き、それをプロンプト・デザインの力を使って実現しています。

興味があるかたは、ぜひお声がけください。


さて、まとめになります

  • プロンプト・デザインは、単なる「プロンプト作成」ではなく、エクスペリエンス・デザインに大きく含まれる

  • そして新しくて強力なアプローチである

  • プロンプトの作成にだけ焦点を当てることで、プロンプト・デザインの可能性を縮めてしまうことになる（Don't let the prompt designer kill themselves!!)

そして何もより言いたいことは、

一歩踏み出せば誰でも

プロンプト・デザイナーに
なりうるということです。


今回のプレゼンテーションで、「プロンプト・デザインの世界」に興味を持っていただけたら幸いです。


ありがとうございました。
Have a nice prompt!


Photo Credit by @RamsesCabello

About Spectrum Tokyo

★エピローグ
今回は語らなかった、プロンプトを作る"Prompting"や、新しいプロンプトの型を生み出す・発明する"Inventing Prompt"も奥深く…

特に後者はエンジニアリング、アーティステック、….多くの領域の分野の視点によって加速されると感じています。

これらも模索中＆大好きなので、またの機会に記事にしたいと思います。


-----End-----

少しでも役に立ったら
noteで「サポート」or「いいね！」
&
Twitterでいいねやリツイートいただけると、
引き続き発信する元気がでます👇👇



🇺🇸English version（原文）



This article is based on the presentation I gave on "Prompt Design" at the Spectrum Tokyo Meetup #002 held on April 25, 2023, which I recalled, added some flavor to, and translated into Japanese using machine translation.

  • The definition and role of "Prompt Design" may be vague, but I am exploring ways to contribute significantly to the design of new forms of life and services, interaction design, and more for both AI and humans in the AI era, without narrowing down its potential.

  • The definition stage is not crucial. For the above reasons, I am currently seeking feedback from contexts beyond design (I am actively conducting hearings with several people).

Original texts



Good afternoon, everyone. Today, I would like to talk to you about Prompt Design, a new approach to Experience design.

You may have recently heard or read about Prompt, Prompt Design, Prompt Engineering because of the ChatGPT boom. In my presentation, I will discuss what Prompt Design is.




My name is Shoty, and I currently work as a UX designer at an IT company. In my spare time, I also work as an Experience Designer and a Prompt Designer, both on a voluntary basis. I am involved in leading two AI-powered services.

And also I am making consultation to several overseas AI service founders, and conducting experimental projects that I find interesting as my hobby.

Of course, while it is true that I am under 170 cm tall, please refrain from calling me "Shorty".


What is Prompt?


Prompt refers to the input or instruction that is given to a generative model, such as GPT or Stable Diffusion, Midjourney.

In my case, I have input the prompt on the right-hand side of the screen. For example, when I asked "What kind of people are here at Spectrum Tokyo?",

I received a response that indicated that the attendees of this event are very kind and supportive, and that my presentation will surely be a great success.(That's the fake mock created Figma lol)

So, what's Prompt Design?


If we define Prompt Design only as creating prompts , it won't be a strong enough design concept to compete with others in the field.

Therefore, I would like to define Prompt Design like ...
It's basically a design approach that involves creating prompts that align with the user whole journey, and that can be used to design better experiences and products.


It's all about leveraging prompts to create business or experience design, and considering both AI and human in the process.

That's why I decided to let go of the title "UX Designer". The era of Human-Centered Design (HCD) is over, and again we now need to do more inclusive experience design.

Prompts design helps with Experience Design and can be used to define the value and meaning of a product or service, particularly in the context of AI-inclusive design.

It involves designing prompts that consider interactions between users and AI, such as in dialog design, and can improve the overall user experience.


I am currently working on this as a hobby project and have not yet made it public.(I have blurred the images for SNS publication.)





For instance,I was able to define the value, meaning, vision, and concept design of a unique service I wanted to create, something that has never been done before, by collaborating with ChatGPT in just about an hour.

On the right-hand side, I have refine user journey and designed prompt journeys that leverage the user's experience and solve business problems.As a result, it becomes easier to understand where user input and interactions with AI occur, as well as what information is passed to the backend.

The difference between this approach and previous design approaches is its potential to bring about overwhelming breakthroughs.

It can sometimes resolve issues that couldn't be addressed with traditional fixed concepts or trade-offs by creating new prompt approaches and concepts.

And the best part is that all of us who deal with natural language can be the protagonists in this process – anyone can become a Prompt Designer.
Therefore, although the term "design" is used, it is not solely related to designers but can be considered a democratized existence for everyone involved.



Back to the breakthrough,However, in order to recognize the potential for such breakthroughs, it is necessary to question and reconsider existing rules, structures, and preconceived notions. In other words, we need to design "questions" that shake up our own thinking, as well as that of team members and clients. So Question Design is, of course, an essential element of the illustrated Dialogue Design.



It might sound a bit like self-promotion, but I have also created a reverse engineering service that takes only an idea as input and tells you what customer JOB the idea solves, as well as the challenges they face, potential users, alternative solutions they use, and JOB competitors.


Value Discover: English interface is available




Normally, it's natural to think about user hypotheses and requirements from the beginning and create ideas accordingly, but in an era where anyone can quickly turn high-quality ideas into reality, it's possible to immediately materialize ideas as well.

Inspired by the concept of reverse engineering, I have designed and created prompts for achieve the ideal goal.

In other words, it becomes easier not to let ideas remain just ideas. However, when doing so, I use the power of Prompt Design to create a solid foundation, similar to a pivot foot in basketball, and support the iteration process.

If you are interested in trying it out, please feel free to talk to me


Let me recap...

-Prompt Design is no just “Prompting” , but for Experience Design

-It is new and even powerful approach

-It’s like limiting the potential of Prompt Design by only focusing on creating prompts


And above all, the key takeaway is that, with just one step forward, anyone can become a Prompt Designer.


I hope this presentation sparked any interest in the “world of Prompt Design”

Thank you very much.
Have a nice prompt!


★Epilogue

In this article, we didn't discuss the process of creating prompts, known as "Prompting," or the engineering and artistic aspects of inventing new prompt types, called "Invent Prompt." These topics are also deep and fascinating, and as I continue to explore them, I hope to write about them in a future article.

Please follow my Twitter, if you like it.

About Spectrum Tokyo


いただいたサポートは、記事を書くモチベーションをあげるためのグミの購入に使わせていただきます！