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爆発的な実現力を得るには「より良く負け続ける」のが良いという話

よくTwitterを見ていると、アカウント名に「駆け出し」とか「練習中」のようなフレーズをつけずに、いつでもプロとして振る舞えといった内容のつぶやきを見ることがある。

確かに、それも一理あって、そうした方がいい人も大勢いるのだろうが、これまで僕は、まったく「逆の方法」で成長してきた。

あえて「練習期間」と「プロ期間」を分けるのである。確かに、練習中とか駆け出しといった内容のフレーズをアカウント名につけたとして、その人に仕事を依頼するかどうかと言えば微妙だ。

正直依頼する側は、完璧に仕事をしてほしいし、要望に答えるだけの実力があるかどうかを事前に確認したい。その中で、駆け出しや練習中といったフレーズは、戦う前から負けている。

だが、僕はこの戦う前から負けている状態を使うことで、実際にステージに登った時の覚悟や実行力を、最大限引き出せてきたと思う。別に負けていい。負け続けて良い。最後に勝てばそれでいい。

今回は「練習期間」と「プロ期間」をうまく使って実現力を最大限引き出す方法について、お伝えしていこうと思う。より良く負け続ける方法と言ってもいいかもしれない。最後に勝つために。

負け続けることの利点

負けるということは、別に悪いことではない。よく、失敗は成功の元とか言うけれど、それと同じだ。ただ少し、メンタルが痛いだけだ。それで言うと、先程言った通り「練習中」だとか「駆け出し」と自分の名前につけることは、プロとして負けている。仕事なんかこない。だが、それでも別に悪いことではないのだ。

なぜなら、その結果、最後に勝てる。人は成功にしか利点が無いように考えがちだが、負け続けることにも利点がある。それを把握している人間は、負けを上手く使いこなすことができる。じゃあ、負けの利点って何かと言えば、こんな感じだ。

・膨大なストレス
・前に進めていないという焦り
・いつ仕事にできるのかわからない不安
・まわりの人が、どんどん成長している比較と動揺、焦り
・社会で通用するかどうかわからない不安
・馬鹿にされたり見下されたりするイライラ

といった通り、利点とはまったく思えない内容なのだが、その全てが利点なのだ。意味がわからないかもしれないが、きっと読み終えたら、わかってもらえると思う。

すべては「溜め」が大事

例えば、毎日何も感じずに、なんとなく仕事をしている人がいたとする。特に日々の仕事に対して、何か感じているわけでもなく、生活に大きな不満があるわけでもなく、そこそこ幸せで平均的な毎日を送っているとしよう。

その人が、ある日突然、人が変わったように行動力や実行力、実現力を発揮できるだろうか。何か大きなキッカケがあれば可能かもしれないが、自分でそうした実現力を引き出すのは無理に近い。

自発的に、爆発的な行動力や実現力を引き出すためには、それ相応の「溜め」が必要だ。動けていないというストレス、早く行動したいのに、なかなか踏み込めない不満、先程箇条書きしたような、焦り、動揺、不安。そうした感情は、次第に内側に蓄積していく。

大半の人はこれを「ダメなもの」として扱うし、無くなって欲しいものと認識しているだろう。しかし、これは決して悪いことではない。なぜなら、大半の人が「ダメなもの」と認識している感情は、すべて火薬だ。火をつけることで、一気に爆発する。大半の人に経験があるだろう。

人間のメンタルはそういうふうに出来ているのだ。心に溜まったストレスの質量を測る方法は無いが、何かが溜まったら、ある日突然、溢れたり爆発したりする。そういう仕組みになっている。

つまり、爆発的に実行力や行動力を引き出すためには「火薬」が必要で、その火薬が「練習中」に蓄えられたストレスだということだ。

大逆転が組み込まれた物語はすっきりする

よく映画やアニメなど見ていると、最初、主人公が不幸やら権力やらに色々ストレスを与えられ、視聴者も同様にストレスを感じるシーンがあると思う。だが、それと同じように主人公が逆転して最後にヒーローになるのを見ると、心の底からすっきりするものだ。

だがずーーーっと主人公が何も危険にさらされず、悲劇もなく、環境や人、敵という敵がすべて何のストレスもかからないくらい弱かったらどうだろうか。圧倒的に退屈だし、心に緩急は起こらない ( 余談 : なのでワンパンマンはいつも遅れてくる )。

人間の心、メンタルは、不幸と幸福の格差が大きければ大きいほど、強く何かを感じる仕組みになっているし、それは物語だけではなく現実も一緒だ。

抑圧と自由の幅が大きければ大きいほど心の動く幅が増えるし、正義とか悪とかそういった対象的な存在の間を行き来する距離が大きければ大きいほど、刺激的だ。負け続けた果てに生まれたストレスの蓄積は、早く開放されたいという行動に繋がるし、一気に心を行動力に結びつける火薬になる。

よりよい負の感情の使い方

ということで、冒頭の話に戻る。僕は何か新しいことを始める時、あえて練習中の期間をつくる。明確に練習中、駆け出しだと断言する。それは、いざ行動を起こした時の「火薬」をいっぱいにするためだ。心の中にネガティブなストレスを溜めに溜めて、ある日、一気に火をつけて行動する。

じゃあ、いつが火をつけるタイミングなのかと言うと「駆け出し」とか「練習中」といった言葉を「これ以上使わない」と決めた日だ。

すると、これまで蓄積した焦りやストレスみたいなものが開放されるきっかけになり、一気に行動しようと考えられる。これが、ためた火薬に火をつける瞬間だ。「早く動いて結果を出すという意識」に自分の心を持っていきやすい。自分の負けを火薬として使う人は、行動し始めたら早いとか言われる。それはそうだ。その分の燃料を溜めたんだから。

モチベーションを復活させることにも使える

これは、やる気がなくなった時や、モチベーションが消滅した時にも使える。モチベーションが消えたら、とにかく何もせずゲームしたりアニメ見たりしながら、一切、仕事という仕事をしない。趣味でもなんでもいい。もし必須の仕事などがあれば「最小限」のことだけやる。下手をすれば1ヶ月間、ずっとゲームしっぱなし、遊びっぱなしでもいい。

すると、その間に「本当にやらなくていいのか」とか「もっと頑張らなきゃ」みたいな気持ちがわきあがってくるのだが、それすら無視する。中途半端に動くと、中途半端にしか持続しないからだ。

とにかく行動や仕事をしていないことへのストレスや、まわりの人はどんどん頑張って先に進んでいる比較や不安のようなものを、とにかく限界まで溜め込むと、やっていたゲームをクリアするとか、アニメ全部見終わるとか、そうしたタイミングで「よし、そろそろやるか」というタイミングになる。それが、行動をはじめる時だ。

まとめ

多くの人は、ストレスや不満のような感情を「無駄なもの」と切り捨て、なるべく感じない方がいいと思うかもしれないが、ストレスも不満もなければ、爆発的な行動力など起きようがない。

確かに「行動し、実行することそのものが日常化すれば」そんな溜めは必要ないかもしれない。だが、僕を含め大半の人は、日常的に行動力を引き出し続けられるようには出来ていない。そんな時の燃料や火薬として、不満やストレスは上手く作用してくれる。

それに、元から行動力や実行力がある人が、不満やストレスを火薬として使えるなら、それはもう、とてつもない結果を出すだろう。

なので、今色々とくすぶっていて、結果を出せずにいる人も多いかもしれないが、今の状況は決して無駄ではないということだ。そういう人ほど、一度、堂々と「練習中」や「駆け出し」を名乗って、プロになる前と後という区切りを明確につけてみるといい。駆け出しや練習中の時に蓄積したストレスのようなものが「プロ」と名乗った瞬間に、一気に開放され、実行力や行動力に転換されるのがわかるだろう。

そこで生まれた行動力や実現力を持ってさえすれば、単なるプロから理想的なプロになるまでの道は、そう遠くない。気づいたら、すべての理想は実現している。その過程すら大して覚えていないくらいだ。

最後に、今イチオシの仕事を載せておく。

WEBデザイナーやエンジニアを目指す方、そして、現役の方でキャリアに悩んでいる方は、絶対読んで欲しい。

では、また次回。

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