見出し画像

ポケモンカードゲームのマーケティング戦略がマジで上手いと思った話

こんにちは、豊藏(@shotatykr)です。

普段はアイオイクス社にてWebコンサルタントをしています。

最近、娘が眠ったあと、妻と二人で夜な夜な開演されるアダルティな遊びがあります。

その名も「ポケモンカードゲーム」です。

画像1

実は、今全国でポケモンカードゲームが爆流行りしているらしいです。

ということで、本日は「ポケモンカードゲーム爆流行りの理由とマーケティング戦略が超上手い。」って話をしていこうと思います。

私がポケモンカードゲームをはじめた理由

私たち夫婦がポケモンカードゲームをはじめたのは、ほんの些細なことがキッカケです。

娘のオムツを買いにトイザらスに出かけたところ、レジ横の棚にポケモンカードが並んでいました。

ポケモンカード

(ポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイトより引用)

「え、懐かし!てか安!!」

私と妻は28歳。この世代の初めて購入するゲームはゲームボーイの「ポケットモンスター赤・青・緑」でした。

ポケモンカードGBでイマクニと何度も戦いながらパックを集めた世代です。

今更カードゲームもなぁ・・」と思う一方で、500円だしコレクターアイテムと思ってとりあえず買おう。とお小遣いから2セット分を購入。

ピカチュウとミュウとイーブイが並んでいる時点で、我々アラサーが見逃すことは出来ません。

そんなわけで、ウキウキしながら家に帰って妻と二人でデッキを開けたら、なんとまぁ懐かしいこと・・

気づけば、スマホでルールを調べて対戦し、強い拡張パックをググり、メルカリで高額カードを探していました。

そんな訳で、毎週末にトイザらスに行く度に、娘の用品と合わせて拡張パックを買い続けているのが今です。

ポケモンカードが昨年から大ヒットしている理由

私がやっている仕事はWEBマーケティングなので、自分がハマった事、モノについて分析せずにはいられません。

色々調べていると、こんな記事を発見しました。

参考:ポケモンカードゲームがなぜ急に大復活ヒットしたのか、考えてみた

どうも、流行り始めたのは2019年、私がハマる1サイクル前に既に大復活を遂げていたのです。

この記事でポケモンカードが大復活した要因は、以下の4つと書かれています。

要因1: ゲーム性の単純化
要因2: 発売サイクルの変化
要因3: YouTube進出
要因4: 500円デッキ

特に、要因④は私が今回見事にハマった戦略です。

確かに、今でこそ150円のパックを数個買う事に何の躊躇もありませんが、仮にスターターセットの500円デッキが1000円~だったら買っていなかったと思います。

あえて、上記の記事に無い記載を付け加えるとすれば、「ポケモンは大人子どもだけでなく、男女ともに好き。」というのも流行った理由の一つかなと思います。

私は、小中学生のころ、ポケモンカードだけではなく、遊☆戯☆王やデュエルマスターズもプレイをしていたため、仮に今友人に「遊戯王やろうぜ。」と誘われたらやる可能性は大いにありますが、妻は「これらのゲームの世代ではあるけれど、興味が無い。」タイプなんですよね。

以前、妻に一度「遊戯王をやろう!」と誘った時も「デザインが中二病っぽくて好きじゃない。」とあっさり断られました。

ただ、ポケモンであれば話は別です。

普段は「ルールを覚えるのが面倒くさい」という理由でゲームはやらない妻ですが、気づけばカードの組み合わせをググったり、拡張パックを買ってきてくれたり、すっかりはまっています。

カードゲームは一人では出来ません。相手がいないと出来ない遊びですし、友人とやるにも、時間を合わせるのが面倒くさかったりして、だんだん疎遠になるものです。

このように、普段はカードゲームに興味を持ってくれないライトユーザーが興味を持った結果、身近に対戦相手が増えたことも、流行った理由の一つじゃないかなと考えています。

ポケモンカードゲームのLTVはかなり高い。

おもちゃ業界では常識なのかもしれませんが、考えれば考えるほど、カードゲームのLTVほかのおもちゃと比較して高いです。

例えば、我が家を例に出すと

初期パック:500円×2
カードケース:500円×2
ダメージカウンタ:700円
拡張パック:150円×10
総計=4200円

加えて、毎週末に2パックずつ購入しているのでこれに月1200円ずつ加算されていきます。

スタートデッキは60枚500円で気軽に買えるけど、デッキを強くするための拡張パックが5枚で150円というのがキモですね。

月1200円というと安く感じるかもしれませんが、現代はあらゆるサブスクリプションサービスにて娯楽が月1000円ほどで味わえることを考えると、決してその価値は無視できません。

特に、ToC向け商品かつ、子供から大人まであらゆるユーザーがいます。カードはコレクターアイテム的な要素もあるので、家族でシェアするわけにもいかないです。

私は既婚者かつ子持ちなのでカードの購入もセーブしていますが、これが独身ユーザーや共働き夫婦だとしたら、結構な額を使う事が想定されます。

1パック150円という金額は、大人の財力を考えたら全く大したことない金額ですからね。大人最高です。

更に、ポケモンカードは年に1回、新しいシリーズを出し、それまでの古いカードは公式戦で利用できなくなります。

こうした商品サイクルを作ることで、また1からカードを揃えねばならないのですが、多分私は来年新しい500円デッキが出たら、迷わず購入してしまうと思いますw

ポケモンのマーケターはとても優秀な方なんだろうな・・と思わざるを得ませんね。

まとめ

以上、本日はポケモンカードゲームのすごさについて解説してみました。

導入時のコストを安くして、その後興味訴求しロイヤルカスタマー化させる・・というのは企業マーケティングの基本戦略ですが、見事に今回私はポケモンカードゲームに嵌められたな~wと感じました。

実際、500円で手軽に買えて、ルールも比較的簡単なので、今までカードゲームをやったことが無い人もハマれるゲームです。

特に、コロナ禍でNetflix以外楽しいものが無いよ~と暇している方におすすめです。

という事で、私はこれから、近くのイオンで子供に混じって、拡張パックを吟味してこようと思います。

以上、豊藏(@shotatykr)でした!最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?