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物忘れが酷い

あたくし、オジおばさんはもう少しで、いわゆるアラフィフである。

30代、代謝の衰えを感じ始め、なかなか痩せることができなくなった。
40代、体力の衰えを感じ始め、駅の階段を登るだけで息が切れるようになった。

そして現在、40代半ばになった。
体力はかろうじて保っているが、ますます代謝は下がり、頬の肉も下がり始めた。

集中力は続かなくなり、以前ならメモなどで記録しなくても覚えていたことを、忘れるようになった。例えば1週間の予定などは顕著だ。

この記憶力。
以前から人の名前を覚えるのは苦手だったが、ここに来て顔も覚えられなくなった。
道すがら「オジおばさん、この間はありがとうございました」と声をかけられても、「はて??」となるがその場は丸くおさめている。

あとはお店の名前。
「いしかわ」というお店をなぜか「さいとう」とインプットしてしまったオジおばさん。
友達に「さいとうさん、また行こうね」と誘うと「???そんな店行った?」となる。
「ほら、この前忘年会したじゃん、もう忘れたの??」
「…あ、いしかわさんのことね」
初めは訂正してくれていた友達も、事あるごとに「さいとう」というオジおばさんに折れたのか、今では「さいとう」で通用するようになった。

家の中。
お気に入りのボクサーブリーフパンツをいくら探しても見つからない。
「今洗ってる洗濯の中にあるのか」と思い、乾燥機から取り出してみても見当たらない。
焦りながら引き出しを引っ張り出して、ごちゃごちゃ探してもやっぱりない。
もちろん最近誰かの家にお泊まりして情事に及んだ記憶もない。
「ま、そのうち出でくるか」と腹を括って、シャワーを浴びるために服を脱いだ。鏡に映った姿を見ると、
「…今、履いてるじゃん」
さすがにショックだった。

でもね、衰えることには抗えないとオジおばさんは思っている。無理に抗うよりも、それらを受入れ楽しくポジティブに生きていこうと改めて思い直したのでした。

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