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人生をガチャに振り回される若者~皇族に生まれたい人生だったか~

「親ガチャ」「国ガチャ」「配属ガチャ」
最近よく耳にする言葉たち。

ことばの意味はシンプルだ。人は親を選ばず生まれてくるから、「経済的、知識的恵まれた親」から生まれてきた子供と、「虐待や育児放棄をするような貧困層の親」から生まれてきた子供との人生を、ガチャにたとえているのである。

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親ガチャを気にするA君

なぜ急にこんなことを話し始めたのか。
その答えは、最近話した大学時代の友人A君との会話の中にある。

久しぶりにA君と会った私は、大学時代の昔話で盛り上がった。だが、次第にA君の表情は曇り、会社でうまくいってないことを打ち明けてくれた。

内容はざっくりいうと下記の通りだ。

「今の会社、人間関係で困っててさ…」
「自分が今の会社にいるのは、いい大学に入れなかったからなんだよね…」
「浪人すればもっといい大学にいけたのに、親に反対されたから仕方なく大学に入ったし」
「そもそも、もっと早く塾にいかせてくれたらもっと偏差値の高い高校にいけたのにな~」

ここまで見ればわかる通り、自己正当化のオンパレードが始まった。

本当は、過去に目を向けたって意味ないから、
これからどうすればいいか考えようよと言いたかった。

でも、人には人の事情がある。
そう思って黙って聞いた。

そして彼は言った。

「俺は親ガチャ”ハズレ”の人生だわ…」

執拗に親ガチャという言葉を口にするA君を見て、私はどこか心が痛かった。

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さらに、彼は続けた。

「まぁでも、日本って国ガチャは”アタリ”だから俺らはラッキーだよな。東南アジアの人とかは自分の国、国ガチャ外れたとか言ってるのかなw」

国ガチャや親ガチャという言葉は、今まであまり気にしていなかった。
しかし、今回ガチャに執拗に固執しているA君を見て、色々考えさせられた。

ここから、自分なりの国ガチャ・親ガチャについての見解を書いていきたいと思う。

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国ガチャってなんだろう

A君は、国ガチャに対して、「日本は国ガチャ”アタリ”」のような内容を話していた。

本当にそうだろうか。

私は大学時代に、海外を旅した経験があるが、たしかに彼らから比べたら日本は恵まれているなと思う。

だからといって、外国人に
「おまえらは、恵まれているからなにも言うなよ」と言われたら、
「じゃ、この日本の競争社会でお前やってみるか?」そう言い返すと思う。

みんなそれぞれ事情がある。国ガチャ”アタリ”と言われている日本でも、本当に日本で苦しんでいる人たちもいるのが現実だ。

国ガチャは、結局のところ、
当人がどう思うかの主観以外のなにものでもないだろう。

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親ガチャってなんだろう

A君の話に何度も出てきた親ガチャという言葉。たしかに、経済的な面や家庭環境で、当然、親ガチャ”アタリ”・”ハズレ”っていうのは存在すると思う。

けれども、国ガチャと一緒で、100人いたら、100の事情がある。

自分からみて、あいつは親ガチャ当たりだ!って思っている人も、その世界で本当に自分がその立場になったら、親ガチャアタリのように振舞えるか?と言われたらわからない。

親をどう思うかも、かなり恣意的で、他者から見ればあやふやな介入するには危ない概念なのだと思う。

その証拠に、「親ガチャにハズレて、自分は不幸だ」と言っている友人に、「君のおかあさんはダメ人間で、どうしようもないね」なんて言う姿を想像してみてほしい。おそらく烈火のように怒るだろう。

 国ガチャも、親ガチャも結局のところ、当人の究極の主観にすぎないのだと思う。

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皇室生まれの人はみんな親ガチャアタリなのか?

最後に一つ考えてほしい問いがある。

「皇室生まれの人はみんな親ガチャ当たりといえますか?」

最近皇室問題で話題になった
M子様の例を考えてみるとイメージしやすい。
「生まれながらにして王女であり、金銭的には困らない生活だが、常にメディアに監視され続ける生活」を親ガチャ”アタリ”と見るか、”ハズレ”と見るか。

このnoteを読んでくれた方の中でも、”アタリ”という人もいれば”ハズレ”という人もいるだろう。

何度も同じことをいうようだが、親ガチャ・国ガチャは当人の主観だ。個人レベルでは、考えないようにした方が人生幸せに生きられると思う。

生きていれば、どこかで何かしらの本意ではない境遇がある。お金、容姿、進路、性格などなど、全て私は完璧だなんて言える人この世に何人いるだろう。

それでも「生まれた境遇」に自分の憤りをぶつけるのではなく、「おかげさまの精神」でいつも感謝の心で生きていけたら心がスッと楽になる気がする。

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最後に

最後に、最近響いた言葉を一つ書いて締めます。

劣等感を抱くのは、悪いことではない。なぜ劣等感をいただくのかというと、それは私以外の人を認めているからだ。相手を認めているから出る劣等感はあなたの優しさだ。


ほな、今日はこの辺で。


貴重なお時間を使って読んでくださり、ありがとうございます🙇

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