Shotaro Oguri

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最近の記事

難波和彦『建築の四層構造——サステイナブル・デザインをめぐる思考』

書誌情報 目的  今後建築はどうなっていくべきかを、サステイナブル・デザインの観点から検討する。具体的には、第一部で「現代の住宅デザインにおいて解決しなければならない問題点をリストアップ」(2)し、筆者の考える対処法を紹介する。第二部では機能主義とテクノロジーに関する筆者の論考を示すことで筆者の建築思想への理解を促す。第三部では 知見 対象 方法 批判 重要文献

    • ブライアン・グリーン『エレガントな宇宙——超ひも理論が全てを解明する』林一・林大訳

      書誌情報 Green, Brian, 1999, "The Elegant Universe: Superstrings, Hidden Dimensions, and the Quest for the Ultimate Theory", New York.(グリーン,ブライアン,林一・林大訳,2001,『エレガントな宇宙——超ひも理論が全てを解明する』,草思社.) 目的  「超ひも理論」(以下、ひも理論)の内容とその解明への道のりをわかりやすく説明することである。  第

      • ジェフ・ホーキンス『脳は世界をどう見ているのか——知能の謎を解く「1000の脳」理論』(大田直子訳)

        書誌情報 Hawkins, Jeff, 2021, "A Thousand Brains: A New Theory of Intelligence".(ジェフ・ホーキンス、大田直子訳,2022,『脳は世界をどう見ているのか——知能の謎を解く「1000の脳」理論』,早川書房.) 目的  本書は3部構成になっており、第1部の目的は、人間の知能の仕組みを解明するピースのひとつとなりうる「1000の脳理論」を紹介することである。  第2部の目的は、知的な機械を作るためにはどうすれ

        • 日埜直彦『日本近現代建築の歴史』

          書誌情報 日埜直彦,2021,『日本近現代建築の歴史——明治維新から現代まで』講談   社. 導入 日本近代建築史を扱う本の多くは1970年頃までを対象としており、歴史の全体像を把握することが困難な状況である。 問い 法隆寺以降の1300年間とは異なり、明治維新以降の日本建築の急激な近代化はどのように成されたのだろうか? 主張 日本建築の急激な近代化は、外的条件の持続的変化と近代化を促進する2つの異なる主体、そして近代化時間軸の分断によるものである。 対抗説 理由A

        難波和彦『建築の四層構造——サステイナブル・デザインをめぐる思考』

        • ブライアン・グリーン『エレガントな宇宙——超ひも理論が全てを解明する』林一・林大訳

        • ジェフ・ホーキンス『脳は世界をどう見ているのか——知能の謎を解く「1000の脳」理論』(大田直子訳)

        • 日埜直彦『日本近現代建築の歴史』