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エンジニアのキャリア選択の理由とそれぞれの年収やメリットデメリットとは?|酒井崇至さんインタビュー

amazonでエンジニアとして働かれている酒井崇至さんとコデアル株式会社CEO愛宕翔太の対談インタビュー

今回のインタビューは
先行き不透明なこの情勢において、どのようにエンジニアとしてのキャリアを積み上げているのか?
雇用形態の切り替え、法人化するか?など

どんなことを意識して、キャリアを選んできているのかのリアルを、さまざまな形態でエンジニアとして働かれてこられた酒井さんに聞くことを目的に実現しました。

<酒井崇至プロフィール>

東京大学工学部から東京大学大学院情報理工学系研究科に進学後
2014年 東京大学大学院を休学し、スタートアップに参加

解散後、株式会社サイバーエージェントなどにインターンとして参加
紆余曲折あってシリコンバレーで3ヶ月くらい過ごした後
株式会社ファンコミュニケーションズにインターンとして入社。

その後大学院を中退して正社員として株式会社ファンコミュニケーションズ入社。

2016~2018年 株式会社ファンコミュニケーションズに勤め
サービス開発部 Tech Leadなどの役職を経験

2019~現在 amazon.comのソフトウェアエンジニアとして勤務
<愛宕翔太プロフィール>
Twitter: @shotaatago
#働くをもっと自由にのビジョンの下 、即戦力エンジニア採用ができる「コデアル」 を開発・運営。#エンジニア採用を語る会 #エンジニアキャリアチャンネル も運営中
長崎県長崎市出身。青雲高等学校にて、高校3年時に囲碁部主将を務め全国高校囲碁選手権大会全国大会出場。2007年、東京大学文科二類に進学。

大学2年時は、東京大学・東京大学三四郎会との共同プロジェクト「知の創造的摩擦プロジェクト」に関わる東大公認学生団体「東大ドリームネット」において語る会のマネージャーを務める。

知の創造的摩擦プロジェクトとの関わりから、志高く、起業家として生きることに憧れ、起業家として生きることを決意する。大学3年時からは、旧東京大学産学連携のスタートアップ「リッテル」(現在は株式会社ライフルにM&A)にて仕事を始め、大学4年次はそのまま社員になる。働きながら、新宅純二郎教授のゼミ生として、MOT (技術経営) を学ぶ。2011年、東京大学経済学部経済学科卒業。

買収先の東証一部上場の株式会社ライフルリッテル研究所に参画。参画2年目で、株式会社ライフル新規事業部門にて、新卒採用仲介Webサービス『メンターズnet』を企画・実装(現在はサービス提供終了)。その後卒業し、2012年8月9日、コデアル株式会社創業。

2016年、エンジニアインターン、エンジニア就活を事業譲渡( http://bit.ly/2lQaVBa )による軍資金を全額投下し、即戦力エンジニア採用ができる「CODEAL( http://codeal.work )」のサービス立ち上げ現在に至る。

今回の対談の動画はこちら

酒井さんの経歴は?エンジニアとしてどのようなキャリアを歩まれてきたのか

酒井さんの経歴は?エンジニアとしてどのようなキャリアを歩まれてきたのか

愛宕)大学卒業からのご自身の経歴など、自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか?

酒井)東京大学を卒業した後、東京大学大学院のコンピューターサイエンス系の学科に入ったんですけども半年ぐらいで休学しました。そして、スタートアップに参加したんです。

愛宕)すごい、休学してスタートアップ、かっこいいですね

酒井)そこから半年間ほど、同年代の人が大勢いるようなスタートアップで
働いていました。ただ、上手くいかない事もたくさんあって、プロダクトがそもそもなかなか思うようにグロースしなかったですし、チームとして働くというところもなかなかうまくいかなかったです。

紆余曲折あった結果、半年ぐらいでチームは解散になって、私を含むメンバーは大体の人が一旦離れていきました。

愛宕)その後はどういう経歴が続くんでしょうか?

酒井)休学だったので、一応学籍はありましたが、授業もないし仕事もないというこの状態が続くのはまずいということで、インターンに申し込みました。

結果、サイバーエージェントさん(株式会社サイバーエージェント)で3ヶ月ほどインターンさせてもらえました。

そこから色々考えて、一旦アメリカに行こうと思い立ってアメリカに行きました。3ヶ月ほどアメリカに滞在していました。アメリカから戻ってきたあとは、規模が比較的小さい一部上場企業などでインターンをしたりもしました。

結果として、スタートアップにも、株式会社サイバーエージェントのようなベンチャー企業にもいました。そして、資金調達もしていて、規模も数十人ほどのしっかりとしたスタートアップにもいましたし、一部上場企業にもいました。

愛宕)なるほど。

酒井)色々な企業を経験して満足したんですけど、そこから今後のキャリアを考える上で面白そうだなと思ったのが、最後の方にインターンをした一部上場企業の株式会社ファンコミュニケーションズというところでした。

広告アドネットワークといって、ウェブサイトを見ている時に出てくるバナー広告などを配信しているシステムを持ってる会社でした。

どのようなサイトから、どのような属性の人が来た時に、どのような広告を出すのか、というようなことがわかるので面白かったです。

機械学習などを使う余地があったり、1秒あたり何万リクエストのような世界だったので、そこが面白そうだなと思って、ファンコミュニケーションズさんに正社員として入社することになり、そのタイミングで大学院も中退しました。

酒井さんが正社員として最初に働く企業を決めた理由は?

酒井さんが正社員として最初に働く企業を決めた理由は?

愛宕)機械学習のようなテクノロジーの要素を含んでいて、リクエストも非常に多く瞬間的に捌かなくてはならないという技術的な面白さももちろんあると思いますが、それらの点以外にも、その時点でその会社を選んだ理由も
あるんでしょうか?

酒井)確かにプロダクトだけで見ると、同じようなプロダクトを持っていて
同じような事をやっているチームももちろんあったと思うんです。

ただ、そういった企業があっても、株式会社ファンコミュニケーションズに入るのと比べて、配属の自由が効かずに、必ずしも自分が一番望むプロダクトに配属される保証はないと思っていたのがその会社を選んだ理由です。

普通の新卒採用枠ではなくて、ほとんど中途採用のような感じでファンコミュニケーションズさんは雇ってくれるということだったので、配属先は完全に融通が利く感じだったんです。

組織の規模などを考えても、プロダクトやチームをリードする意思決定をするようなポジションに着けそうだと思えました。大きい企業の後ろにいるよりも、小さい企業の前の方にいる方が今後面白いのではないかと思って、入社を決めました。

愛宕)バランス感がいいですよね、プロダクトが絞られていて自分がリードしていけるようなポジションがありそう、というところも含めて会社を選んでるわけですよね。

完全なスタートアップだととにかく何もないので、事務手続きなどから全部やらないといけないですから、バランスをとって色々な側面を見た上での選択をされたのだなって、話を聞いてて思いました。

正社員として雇用される以外の形態で仕事をされていた酒井さんの更なる経歴について|フリーランス、合同会社

正社員として雇用される以外の形態で仕事をされていた酒井さんの更なる経歴について|フリーランス、合同会社

愛宕)株式会社ファンコミュニケーションズに入社されてからの経歴はどのようになるのでしょうか?

酒井)24歳で入社して、27歳までいました。その間には、テックリードという役職にも就きました。その後、amazonに転職しまして、現在に至ります。

愛宕)なるほど。今まで伺った経歴というのは、さまざまなフェイズの企業で社員として働くという形になるかと思うんですが、フリーランスとして働いていたような時期はあるのでしょうか?

酒井)フリーランスと言いますか、個人開発者としてアプリを作っていた
ことはあります。時期としては、大学院を休学してスタートアップに参加した後ぐらいになりますね。

自分が学んできた開発のスキルなどを試してみたい、というモチベーションもあってアプリを作りました。iphoneアプリとしてリリースして、アフィリエイト収益を得るところまでいきました。

愛宕)その収益というのは、どのぐらいだったんでしょうか?

酒井)月数万円とか月数十万円とか、月で2ケタ万円までは稼げるようになりましたね。

愛宕)すごいですね。どのぐらいその月数十万円稼げているという状況が続いたんでしょうか?

酒井)1年ぐらいで結構下がってきてしまいました。自分で改善を重ねて
収益も急激に上がっていったんですけども、あるタイミングで改善するところが思いつかなくなってきたり、満足してしまったんです。

改善しようというモチベーションがなくなって放置しているうちに段々段々と下がっていきました。状況的には、とても不労所得とは言えないですね。

愛宕)開発しなきゃいけない部分はありますからね。一年ほどやってみて
少し停滞した部分もあったとは思うんですが、法人化したり、合同会社にしてみようとは思わなかったんですか?

酒井)はい、思いました。合同会社を持っていて、売上が急激に上がるタイミングがあってその節税のために法人を作りました。単純に面白そうだな
と思った部分もあります。

⑴社員⑵フリーランス⑶合同会社、それぞれのメリットとデメリットは?

⑴社員⑵フリーランス⑶合同会社、それぞれのメリットとデメリットは?

愛宕)いろんな選択肢をただ見るだけじゃなく、自分で試しにやってますよね酒井さん。例えば
⑴社員としてどこかの会社で働く
⑵フリーランスで働く
⑶法人化して仕事を受けて働く
の三つに分けた時に、それぞれのメリットデメリットって今まで経験されたこととして酒井さんから見てありますか?

酒井)社員で働くことのメリットとしては、まず安定性ですね。次の月の給料が入ってくるかなとか、そういう事を心配することは一切ないですから。
ただ、デメリットとしては週5回、約8時間は働く必要があることです。

特に子供が出来てからは、週5で働くことがいかに大変かっていうのを身にしみてわかるようになりました。

愛宕)フリーランスについてはどうでしょうか?

酒井)フリーランスは、逆にそういった社員のデメリットのような部分はないですね。働き方は圧倒的に自由です。また、私のアプリが月2ケタ万円稼げていた時のことを例にあげると、その時の時給というものは非常に高かったと思います。

一か月のうちで、実際にそのアプリの改善に使った時間はわずか数日ぐらいだと思うんですが、アプリはその間もずっと収益を稼ぎ続けてるわけです。

ただ、デメリットとしては、これも社員とは逆で、来月の給与が保証されている安定感ようなものは全く感じなかったです。

愛宕)最後の、会社を作ってみた時に感じたメリットやデメリットはありましたか?

酒井)メリットでいうと節税面になりますね。フリーランス的な仕事をしていて売り上げが非常に大きくなった時は、税金が問題になってくるんですが、税率が個人と法人で違っていて、法人という形を取った方が手元に多くお金が残るんです。

デメリットとしては、法人を維持する時間的コストや金銭的コストになると思います。そのコストは割と大きいので、売上が今後数年にわたって見込める予定がない限りは、会社を作ることがいい選択になることは少ないのかなと思います。

社員としても様々な規模の企業で働いてきた酒井さんに聞く、それぞれの企業でのメリットデメリットとは?

社員としても様々な規模の企業で働いてきた酒井さんに聞く、それぞれの企業でのメリットデメリットとは?


愛宕)今度は、社員としてどこかの会社で働く場合の会社を、もっと細かく場合分けしたくてですね
①新進気鋭のベンチャーのような会社
②上場はしてるけど比較的規模が小さい会社
③海外にも知られているグローバルな会社
の3つに分けた場合、それぞれのメリットデメリットを伺ってもいいですか?

酒井)まず、スタートアップのような新進気鋭のベンチャー企業の方からメリットを言いますと、仕事のスピード感になると思います。新しいプロダクトを0から世の中に生み出していくという躍動感はすごくありました。

ただ、やはりスタートアップですので、年単位で見ると本当に次年度も事業が継続しているのかなどの不安は常にあると思います。もちろん規模によりますけど、本当のスタートアップを想定するとそういう状況かなと思います。

愛宕)先ほど話に出ていた、休学中に関わられていたスタートアップの規模感でいうとどのぐらいになるのでしょうか?

酒井)その同年代でやってたスタートアップは10人いないぐらいの規模感で、何ヶ月後かにはあるか分からないぐらいのレベルでした。

他にインターンとして参加したもう少し大きい会社だと、半年後一年後は継続しているだろうという感覚でした。お金を調達しているので、一応すぐには倒産しないだろうと。

そういうところで働いていて、良い部分だと思ったのは、すごく活気があってエンジニア同士で、新しい技術を話し合ったりしたことです。若い人が多くて、夜中まで一緒にペアプロしたりもしました。こういう感じがあるのは
スタートアップならではだと思います。

愛宕)なるほど。また、数人とかの規模ですと、給料という形だけではなくて、株式を一部持ったり、ストックオプションを出したりというところで、一攫千金のような部分もありますよね。

酒井)そうですね

愛宕)ちなみに酒井さんは株式を一部もらったりとかストックオプションを付与されてスタートアップに関わられたことはあるんでしょうか?

酒井)最初に参加したスタートアップでは、ストックオプションをもらえるという話だったんですけど、先ほど話したように半年ほどで解散になってしまったので、全然そこまで行かなかったですね。

愛宕)やはり、立ちあげたばかりの会社だと安定感はないですからその点はデメリットですかね。その部分以外にもデメリットはあったりしますか?

酒井)自分で経験したことはないですけど、例えば出産などのライフイベントがあった時に、ゆとりをもった働き方をするのは難しい可能性が高いのかなと思います。

愛宕)なるほど。では、ある程度形になった事業を持っている、もう少し大きな規模の会社で働いた時のメリットデメリットはどういったところになりますか?

酒井)そういったところだと、プロダクトのユーザーもたくさんいて、上場もしているけれども、プロダクトにまだまだ改善の余地が多く残ってることが多いので、エンジニアとして面白い仕事というのはたくさん残ってると思うんです。

また、私が株式会社ファンコミュニケーションズにいた時は、チームの規模も小さめですし、意思決定にかかる時間も短く、やりたいと思ったことは、ほぼやらせてもらえるような状況でした。

そして、給与や安定性という部分でも、上場までしていれば、そこまで不安になることはないのでそこもいいのかなと思います。これらのことはメリットですね。

愛宕)今の話を聞いていると、ある程度のスピード感もあって、ある程度の安定性もあって、メリットが多いのかなと感じたんですけども、逆に何かデメリットはありますか?

酒井)会社次第だとは思いますが、あくまでまだ小さい企業なので、社内で他の分野の新しい事業やプロダクトに関わりたいと思った時に、社内ではそういったチャンスが少ないかもしれないです。

例えば、株式会社ファンコミュニケーションズの場合は、基本的には広告の会社だったので、広告に関するプロダクトはありますし、その中では違うチームに移動したりできますけど、社内に転がってるチャンスの幅は小さめなのかなと思います。

愛宕)上場しているような会社だったら、広告に強いとか、個人間の売買に強いとか、それぞれの特化した分野があるはずで、そこで利益を出しているわけなので、そこに人材やリソースを集中させたいとなりますからね。

酒井)そうですね

愛宕)最後に、現在amazonで働かれているということなんですけども、そういった、海外にも知られているグローバルな会社で社員として働くことのメリットデメリットも教えていただけますか?

酒井)メリットとしてはまず、給与水準がかなり高いという点はあります。また、社内では英語しか使えないんですねamazonだと。英語を使った仕事がしたいというモチベーションがすごく高かったので、その点も自分にとっては非常に面白く刺激的でメリットに感じました。

日本人の比率はエンジニアですと、10%ほどで、どちらかというと少数派になるんです。なので、そういう多様性という部分もあり、チームメンバーで話してるだけで面白いですね。

愛宕)ちなみに酒井さんって、帰国子女であったりとか、海外経験があったりするのでしょうか?

酒井)いえ、どちらもありません。大学3年生ぐらいの時に漠然と、アメリカの大学院にいけたらかっこよくない?と思ったんです。その時には、オンライン英会話が流行っていたので、それで勉強を始めたんです。

勉強を始めてみたら、英語を勉強すること自体がすごく楽しいなと思って、そこから千日ぐらいは毎日オンライン英会話をしていました。

そうすると、段々と英語をしゃべれるようになってきて、TOEICではスコアが900超えるぐらいまで行きました。

愛宕)なるほど、すごいですね。その当時の英語を勉強していた貯金があったから、現在の英語でやり取りするようなamazonの環境でもやっていけてるんですね。

メリットの話に少し戻ると、給与水準が高いということと英語を使える多様性のある環境という部分以外には何かありますか?

酒井)先ほどの中ぐらいの一部上場企業のデメリットとは逆で、社内で他のことを何かやりたいってなった時のチャンスの幅がとても広いです。amazonはすごく多角的な事業を展開しているので、転職しないでも、社内で興味のある事業の部署に応募するだけで社内転職できるんです。社内用の求人サイトのようなものもあって、そこから応募できるようになっています。

また、外資系企業なのでエンジニアとしてアメリカに行けるチャンスは非常に大きいですね。

愛宕)それはどうやったら行けるんでしょうか?

酒井)基本的には先ほど言った、社内の求人のようなものを見て興味のあるチームがあったら、そこのマネージャーに社内のチャットツールでメッセージを送るんです。その後、電話や非公式な面接を通じて、話をして受け入れられたらいけます。

愛宕)グローバルに展開している企業だと、現地のビザを出してくれて、その手続きコストを負担してくれて、というメリットも大きいですよね。起業家だと非常にビザ要件が厳しかったりするので、大きいメリットのひとつだと思います。

酒井)日本にオフィスを持っているアメリカ企業のメリットとしては、駐在で行けるというのもあります。駐在ビザというのがあって、これは普通の就労ビザより取りやすいんです。

アメリカで働くということが目的であれば、一旦外資系企業の東京オフィスで働くのは、すごく現実的で、実現する確率が最も高い選択肢だと思います。

愛宕)ここまで聞いていると、メリットしかないように聞こえているんですが、デメリットのような部分はあったりするんですか?

酒井)外資系特有とは言わないですけど、大きい会社になると、システム自体がすごく大きいので、一つの機能を実現するために、色々なチームが持っているシステムがお互いに依存しあっているということがあるんです。

なので、システムの機能を追加したい、変更したいとなった時に、それはシアトルのチームAが持ってるからそこに変更リクエストを出して、それが承認されたらコードを変更して、レビューしてもらって、というようにすごく長いプロセスを辿る必要があるんです。

スピード感という部分では、どうしても規模が小さめの会社に比べると落ちると思います。それに伴って、自分がコードを書く時間の割合というのは少し減ってきますね。

愛宕)なるほど

酒井)あと、一番大変な部分はドキュメントを読むことです。他のチームのシステムを変更しようと思った時に、いきなりコードを見ても、どの部分を変更するか分からないんです。

他のチームもちゃんとドキュメントを書いてはいるんですが、それを読まないといけないですし、読むだけで非常に時間かかります。しかも、正確に書いてくれてるとは限らないんです。その場合は、またメッセージをこちらから送って確認する必要もあります。

業務の大半はコーディングをしていたいという人には、こういった環境はあまり向かないのかなと思います。

それぞれの会社での年収は?経歴に伴う酒井さんの年収の推移

それぞれの会社での年収は?経歴に伴う酒井さんの年収の推移

愛宕)ここまで、酒井さんが社員で働かれた会社のメリットデメリットについて3つに分けて聞いてきましたが、今度は収入について詳しく聞きたいと思います。
24歳から現在に至るまで、どのような年収の推移になるんでしょうか?

酒井)最初に社員になった時は、3ケタ万円中盤ぐらいでした。そこから3年間勤めて、最終的には3ケタ万円後半ぐらいまでいきました。そこから転職すると、結構上がって4桁になりましたね。それ以降で言うと、そこからはあまり伸びてないです

様々な経歴を持つ酒井さんが、ここまでの経歴で得た気づきとは?ジョブズと同じ?

様々な経歴を持つ酒井さんが、ここまでの経歴で得た気づきとは?ジョブズと同じ?

愛宕)これまで色んな経歴を経ての酒井さんの学びや気づきを話してもらいたいんですが、大丈夫でしょうか?

酒井)はい。色々な経験をしてきましたけど、無駄だったなと思ってることはほとんどないんです。スタートアップの経験もそうですし、少し大きい規模の企業でインターンしたことも、そのぐらいの企業で正社員をやったことも全部無駄じゃなかったんです。

そう言った経験も全て、今のキャリアにいきてると思います。ただ、それをあらかじめ分かっていたかというとそんなことはないです。

スティーブ・ジョブズ氏が言っていた”Connecting the dots”という考え方ですね。(2005年スタンフォード大学の卒業式での、スティーブ・ジョブズ氏のスピーチに出てくる言葉。今があるのはその時々で最良の判断をした結果であり、それがつながっているということ)

その中で、スティーブ・ジョブズ氏はそれに気付けるのは、後ろを振り返った時にしか出来ないと言っていたと思います。あらかじめこのドットとこのドットが繋がるということはわからないんです。

とにかくいろんな経験をして、それがいずれ、何か一つの道に繋がると信じる、ということにつきるのかなと思います。

もう少し具体的なことを言うと、例えば株式会社ファンコミュニケーションズさんでのアドネットワークの分野の開発や機械学習を使った開発という経験は、その先の転職をするときも一つの重要な経験となっていたりするんです。

その時の経験は、amazonを受けた時とかにも聞かれたんです。今までどういった意思決定をしてきたか、そういう部分の引き出しを多く持ってるという意味で凄い身になっていると思います。

スタートアップのことに関しても、色々な技術に触れるので、自分がどういう分野が好きなのかといった部分を見極めるために必要な時間だったのかなと思います。

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