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ガラパゴス諸島とダーウィン

 ガラパゴス。日本の携帯電話、いわゆる「ガラ携」の語源となった。「ガラパゴス」とは、ご想像の通り「ガラパゴス諸島」のことだ。「ガラパゴス諸島」とは外部とは隔離されて独自に進化を遂げてきたといわれており、日本の携帯電話も海外の携帯電話と比べると独自に進化した機能がたくさんあった。日本の携帯電話では当たり前の機能なのに、海外の携帯電話に無い機能はたくさんあった。例えば「ワンセグ」や「お財布ケータイ」などもその一つだ。普段当たり前のように使っている「絵文字」なども、日本独特のものだ。いったいなぜそのようなことになってしまったのか。それは昔の携帯電話は海外とは通信規格が違うために起こってしまったともいわれている。ガラパゴス諸島でダーウィンは実際に何を発見したのか。「ガラ携」については以上にとどめるが、今回はガラパゴス諸島について記事を書きたい。 
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 ガラパゴス諸島は500万年以上も前に海底火山で形成され、今でも火山活動は続いている。1533年、パナマから、インカ帝国が征服されたペルーへ布教に行く途中、スペイン人 トマス・デ・ベルランガ司教の乗った船が、破損し海流に流され偶然、ガラパゴス諸島を発見した。当時のローマのバチカン市国に不思議で怪奇な動物がいることが報告されている。

 その後は、イギリス海賊の隠れ家、ノルウェー人の捕鯨基地などに使用された。1832年、ガラパゴス諸島はエクアドル共和国の領土になり国策として大陸からガラパゴス諸島への移民が推奨され、更に特定の島に大陸で罪を犯した犯罪人を島流しにする刑務所も作られた。一方でゾウガメの捕食やヤギなどの家畜の野生化、外来種の流入の問題が徐々に進んでいた。やがて航空路や横断道路が開発建設されると、欧米を中心に観光客が大勢集まるようになった。

 そして1978年にはユネスコから世界自然遺産第一号として登録され、エクアドル政府は環境保護に本格的に乗り出し、現在はガラパゴス諸島の97%が国立公園の保護区に指定され厳しく管理されている。大陸と陸続きになったことが無いガラパゴス諸島は、島によって見られる動物が違い、とても興味深い場所だ。例えば、ガラパゴスペンギンはイサベラ島とバルトロメ島、海鳥アホウドリはエスパニョーラ島、飛べないコバネウはフェルナンディーナ島でしか見ることができない。また同じ種類の動植物でも島ごとに独自の進化が見られるなど、今でもガラパゴス諸島は、進化し続けている。

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