マイクを比較してみる。【Lewitt/LCT 440 Pure】
※今回は最下段に有料版(100円)として「録音に使ったサックスやフルートのセットアップ一覧」コーナーを設けました。
もしこの辺りの情報にご興味あればぜひご購入お願いします!
まえがき
最近ミュージシャンあるある話として「我々に10万円を渡すと、だいたい20万円くらいの機材を買っちゃって、でも実質半額!お得!みたいな気持ちになる(病気)」というジョークが飛び交っているのですが、コレは事実だと思います。実際、身の回りで活発にモノが動いています。
私も例に漏れず、決して余裕がある状況ではない中、飲酒や交際費を大幅カットし、使わない機材を売り、手持ち機材のアップデートを進めています。
ちなみに宮城県仙台市在住ですが、まだ給付金は受け取ってません。
で、マイクを買いました。
今まで自主で録音をする場合、マイクは都度スタジオでレンタル利用させてもらっていましたが、コロナの感染防止対策の観点から確実に利用できる状況ではなくなってしまいました。。
そして、前にライブ用のピンマイクで録ったサックスのミックスがとんでもなく手間が掛かって迷走した(特にテナーサックス)ので、手が届く範囲のものを早急に導入するに至りました。
連休中に注文して入荷未定でしたが、国際的な物流も回復し最近ようやく届きました。
...オークションなどで、一部の機材の価格が不当に高騰する現象があってちょっと辟易していました。そろそろこれが落ち着いてくる事を望みます。
Lewitt/LCT 440 Pure
管楽器奏者がマイクを選ぶのに一番の障壁は、ネットでリサーチしても当たる情報が少ない事だと思います。
Lewittに決めるきっかけになったのは、いつも楽しみにしているサックス奏者Bob Reynolds氏のYouTubeのVlogでした。
<0:20くらいからのざっくり意訳>----------------
「新しいマイクが入った箱を引っ張り出してとてもエキサイトしている」
「(届いた後)1年くらい自宅のスタジオに持ち込まず放置してしまった(字幕"Maybe next Video?"多分次のビデオから使う?)」
「以前のこの動画でマイクについて質問をもらっていたから答えるよ」
〜"The Etarnal Triangle"のSonny Stittのソロ〜
「ここ何年か私が使ってきたマイクはLewitt/LCT 540コンデンサーマイクだよ」
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というやりとりです。
なるほど、新しく買った方のマイクが何なのかも気になるところですが、音を拾うべき範囲が幅広くのっぺりしがちなテナーがこういう感じで録れるならちょっと良いかも。
Vlogで紹介されているものは恐らく1つ型が古いもので、現在はLEWITT/ LCT540 SUBZEROという緑色が印象的な躯体になっています。
以前レンタルで扱った事があり、その時に好印象だったAKGのC414 XLⅡに近いデザインです。
ただ、他の機材の購入もあるため今回は予算的に540の下位にあたるLewitt/LCT 440 Pureに決定しました。
比較してみた!!
ちょっとゆるい感じでミスっていたり音を外したりしていますが、、
テナーサックス、アルトサックス、フルートでそれぞれのマイクを同時に録音して比較動画にしてみました。
...ライブ用のピンマイクであるaudio-technicaのPRO35が比較対象として適切なものだったのかは微妙な気がしていますが、手持ちがこれしかなかったのでご容赦ください。
※EQは使わず、なるべく他の加工も避けましたが以下のプロセスを行なっています。
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◇オーディオインターフェース
・Focusrite Scarlett 4i4(擬似マイクプリ"Air"モードはオン)
◇Ableton Live10内
・オーディオイン
・ボリュームを持ち上げ(audio-technica/PRO35では+15db, Lewitt/LCT 440 Pureでは+5db)
・ゲート
・コンプレッサー
・ゲイン調整(テナーサックス:0db、アルトサックス:-2db、フルート:+2db)
・Sendによるリバーブ付加(Phoenixverb: iZotope)
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所感
やはりLewittの方がクッキリします。
3つの楽器の中ではテナーが一番違いが大きく感じます。
普段のミックスであればバックトラックに馴染ませるためにEQで中音域の成分を削ることになりますが、高音域の音の輪郭に関わる部分が確保されているので安心して削れます。
そもそも録ってモニターから返ってくる時点では断然Lewittがよかった。
演奏していてラク。これが気持ち的にかなり大きいです。
そういえば、最近ジャズ系の一流どころのライブの現場でも良い感じのマイクが使われている映像をよく観ます。特にテナー奏者。
だんだん耳を肥やしていきたいし、自分も自信を持って使えるようになりたいなあ。がんばろう。
【6/30 追記】ミックスしてみました
まだ手に余っている感もありますが、練習のためコンプやリバーブを再考し、EQやサチュレーションなども使ってバックトラックに馴染ませてみました。
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