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何のためにmiroを使うのか?

オンライン上でのミーティングやワークショップでよく使われるオンラインホワイトボード「miro」ですが、なぜ必要なのか?何のために使うのか?Zoomだけじゃダメなの?など、オンラインツールならではの「使う意味」をもっと参加してほしい人たちと共有しないといけないと感じています。「ツールの使い方がわからない」というよりも「そもそも、なんで使うのか?」というハードルが高いように思います。

オンラインワークショップなどで、プログラムと連動したワークシートのように使う方法は、参加者がそこに書き込む事柄や、何をやるのか?ということが分かりやすく提示されているので、なぜこのツールをわざわざ使うのか?という疑問は参加者に生まれることはほとんどありません。しかし、日々の会議やざっくばらんなミーティングなどでは、そこに参加する人たちに向き合う意味を感じてもらえないと、共同編集への参加も難しくなります。

会議におけるツールの位置付けをはっきりさせる

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そもそも、ツールの立ち位置を決めないと、使う人はどう接したら良いかの見当もつきません。見慣れた会議の情景をアナロジーに、miroというツールをこのように位置付けました。

会議室に置いてあるホワイトボードやテーブルである

会議室には入室しているけど、テーブルについていないという状態は、普通ではあまりない光景だと思いますが、オンラインでバーチャルな会議空間(Zoomなど)で考えるとあり得てしまいます。それは、そもそもテーブルという意味を持ったモノがそこに存在していないからです。

テーブルは作業空間であると同時に、人々の中心にあり、そこに参加者の意識が向かうことで場に一体感が生まれる。

みんなの意識を集める対象であることや、全員がそれと向き合うことで一体感をもたらすことは、ホワイトボードでも言えることだと考えます。ただ、ホワイトボードはみんなで囲うというよりは、誰か決められた人が書き込みようなシーンの方が多いと思いますので、少し別にして考えました。

ツールの役割を定義する

どんな位置付けで使われるのかを共有したところで、その中で担う役割を伝えていきます。

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ホワイトボードとテーブルというアナロジーを軸に、3つに展開しました。それぞれに「みんなで見る」「自分で残す」「みんなでつくる」という行為を紐付けました。

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話されている事柄を書き出すということが、ホワイトボードの大きな役割の一つです。それは参加者みんなが一覧できる掲示板としての機能も同時に果たします。

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普段のミーティングでも、自分の気づきや疑問などのメモは、自分だけの手帳にメモをするでしょう。同じように、自分では話を遮ってまで主張するほどでもないと思ってしまうコメントでも、ほかの人に見える形で残しておくことも重要です。それが振り返ると重要な問いかけだったり、自分では思いもよらない気づきを他者に与えたりします。

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これは、前の2つの役割も踏まえてですが、書き記された事柄がさらに議論や対話の刺激になります。また、「一回、〇〇について書き出してみましょうか」というような投げかけも、ヒートアップした議論に冷静な目線で振り返る機会をもたらします。

ともかく大事なこと

役割を大きく3つに分けて考えてきましたが、もっとも基本で、大事にしなければいけないことは

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ことだと思います。とりあえずでもテーブルにつく、向かってみるという姿勢が大事です。「どうやって付箋を追加すれば良い?」「矢印つなげたい」などの課題はその先にあります。

付箋や模造紙、サインペンなどリアルに触れられるモノたちには、私たちは無意識に「使う意味」を感じ取ります。しかし、オンラインツールでは、機能や使い方を説明しても、どうしても「使う意味」まで見出すのは、そのツールを熟知していないと難しいです。

使わないとわからないけど、何なのかわからない(使い方ではなく、そのモノを使う意味)から使わない

そんな天邪鬼な気持ちが、オンラインツールを使う(使ってもらう)上で一番のハードルになっているように思います。解決策のひとつは、そんなこと考えなくても良いように、やることを整備して手順通りに進めればOKなプロセスを組むこと。もうひとつは、そのサービスやツールの意味を明らかにして、馴染みあるものをアナロジーに、「なんだ、そういうことか」という納得感を持って初めてもらうこと。かなと思っています。今回は後者の見方から「miro」というツールを考えてみました。

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#グラフィックファシリテーション #グラフィックレコーディング #インダストリアルデザイン #プロダクトデザイン #アイデアスケッチ #ビジュアルシンキング 頭の中のものを「カタチ」にするお仕事🧠💭 日本大学藝術学部デザイン学科助教