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アンチヒーロー

アンチヒーロー 20240519(日)
                  神宮みかん
 なんで? と思う。どうして? と思う。このドラマはミステリー小説のように第一話が始まる。その始まりに出合い私はこのドラマを今回から遅ればせながら見始めた。
 思っていることがある。それはこのアンチヒーローというドラマはかつて放送されたヒーローの正反対を描きたいのかなということである。
 さて、今回はある場所が印象に残った。それは銀座ルパンだ。
 銀座ルパンで裁判官、弁護士が飲んでいる場面。語っている内容が正義なのか悪なのかはこのシーンではわからない。けれども、妙にそそられた。
 理由はこのルパンが太宰治、坂口安吾の行きつけのバー。すなわち、無頼派(無鉄砲)に生きる文士のたまり場だということだ。
 要するに言いたいことは、いわゆる出世という生け簀に餌を求め群がる魚を連想させるということだ。
 法曹界という生け簀の中で偉くなるとは? どうして出世をしたいのだろう? そこでぼちぼちやっていてはいけないのだろうか? どうして?
もう一度問いたい。彼らは生け簀の中の何。何になっていくべき。何を望む。
ただ、その代償として生け簀の中でどんなコマを割り当てられ、割り当てられてきたのだろう? 非常にそそられる。

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