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肩関節の弛緩性・不安定症に対する   整形外科テスト

こんにちは、ライターの樋口です!!
臨床プラスのマガジンでは8月、9月は肩をテーマとしています。

今回は肩関節の弛緩性・不安定症に対する整形外科テストについて解説していきます。

肩は、日常生活やスポーツ活動において、広い可動範囲を安定して動くこと が求められます。そのため、肩周囲の軟部組織の機能障害により、可動域制限や不安定性が生じやすいです。これらの機能障害により、正常な関節運動の軌跡が描けずに疼痛・不安感を生じることが多くあります。

今回のテーマである


弛緩性とは、 肩関節の他動安定化機構が緩んでいる状態を表します。
不安定症とは、 肩関節弛緩性の増大に、不安感という症状が加わった状態

を指します。

肩の安定化機構

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肩関節における静的安定化機構を構成する解剖学的組織は、関節包関節上腕靭帯です。 機能的には、 関節包並びに関節上腕靭帯が有する組織弾性を基盤として、 関節内圧が陰圧であることにより、 上腕骨頭の安定化がオートマチックに図られています。

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関節包の表面は、 棘上筋、棘下筋、小円筋、 肩甲下筋らによって取り囲まれています。 腱板による支持が行われない部分が2箇所存在しています。ひとつは、肩関節の下方部分の関節包で、この部分は特に腋窩陥凹 (Axillary pouch) と呼ばれています。もう1箇所は、棘上筋と肩甲下筋との間に存在し、この部分は腱板疎部 (rotator interval) と呼ばれます。

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