自己意識と集合意識
現実世界は、人の意識の反映という意味では一つだが、今の時代では、生きるに当たって着目すべき重要な現実の観点は2つある。
1つは、自分の人生に関する現実である。簡単に表現すると、身のまわりでどんなことが起こっているのかということだ。現実は、自分がどのような考え方(観念と言ったりもする)を抱いているのかを示してくれる。
嫌なことや上手くいかないことがあったとしても、起こる事象は全て中立的であり、あくまで自分がそれに意味を与えている。その出来事に対して生じた感情から、自分がどのような観念を抱いているのかを特定できる。それが分かれば、ネガティブな観念を前向きなものへと変えていくことができる。
社会によって植え付けられた価値観や常識は、自分の観念の形成に大きく関与している。その状況を客観するには、自分と向き合う時間が必要だ。外界と隔絶した環境で、自分を知る必要がある。僕にとってコロナはそれを行う良い機会になった。
2つ目は、世界全体で起こっていることである。世界は、僕たち人間の一人ひとりの意識が創り出したものだ。したがって、1つ目で記したように、各人が自分を知ることで、世間で当然のことと認識される考え方の一部が、どれほど支離滅裂なものであるかが分かる。より自分にとって自然な行動を取ることで、そのエネルギーは周囲に拡散し、さらにそのように行動する者が増えるにつれて、世界は大きく変わっていく。
この世界規模での意識のことは、集合意識と表現すればいいだろうか。心理学者として有名なカール・グスタフ・ユングやが提唱してた概念(集合的無意識)と類似する。この集合意識が、より自然な大いなる流れ(ソースエネルギー)に沿うかたちで変化していったとき、それまで旧時代の社会システムから自身の利益を最大化していた人々は、自分を守ることを目的に、その変化を止めようとする。
まさに現代はそれが世界各地で行われてる。新しい世界を望む勢力と旧時代の勢力という構図だ(これは現代に特有なものではなく歴史的に何度も繰り返されてきた)。
ただ、我々と彼らで一つ大きく異なることは、我々は意識のレベルで変化が生じているということだ。旧時代のシステムに執着する人々は、「意識」を変化させることで世界が変わっていくという、1つ目で話したような現実世界の仕組みを知らない。だから、物理的次元で影響を及ぼすことで世界を変えようとする。
しかし、もともと我々は非物質の存在である。意識体の存在だ。大いなるエネルギーに沿って生きること(中立性を維持して生きること/ワクワクに沿って生きること)が、最もパワフルなことを知ってる。
だから、過度に世界の出来事に反応する必要はない。陰謀論と否定的に捉える必要もない。自分を知り、自然なままに情熱を持って生きていれば、豊かな世界に意識がシフトするのだ。
2022年2月19日
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