ながらSDGs通信[第8回]目標5.ジェンダー平等を実現しよう
はじめに
このコーナーは、私がタウンアドバイザーを務める千葉県長生郡長柄町の広報誌に毎月連載している、SDGsに関するコラムをnoteを読んでいる皆さんにもお伝えするものです。
目標5. ジェンダー平等を実現しよう
今月は「目標5.ジェンダー平等を実現しよう」を取り上げます。女性や女の子に対する差別をなくすための目標です。
変革のための女性のエンパワーメントの必要性
SDGsは貧困や飢餓などの課題に対して、私たちに大きな変革を求めています。そのためには、女性のエンパワーメント(権限を与えること)が不可欠です。しかし、世界で女性や女の子に対する差別が多く残っています。一例として、世界では一生学校に通うことができない女の子は男の子の約2倍いると言われています。143カ国が憲法において男女平等を保障している一方、52カ国は男女平等に取り組んでいません(2014年時点)。
日本におけるジェンダー格差
日本では、衆議院議員に占める女性の割合は9.9%で、世界165位です。民間企業における女性管理職の割合は13.3%と、世界的には低い水準です。男女間の給与格差は、男性を100とすると女性74.3というデータがあります。このように、社会的・文化的な男女の差別がおこなわれている現状のことを、「ジェンダー差別」や「ジェンダー格差」と呼びます。
ワークライフバランスの改善
日本のジェンダー格差の要因の一つに、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)がしづらい環境・慣習があります。ワークライフバランスの改善に向けて、夫の家事・育児時間、男性の育児休業取得率、女性の出産前後の就業継続率などは徐々に増加しています。しかし、個人の努力では限界もあり、国を挙げてジェンダー格差をなくすための抜本的な改革が求められています。
参考
UN WOMEN「目標5:ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」
内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書」
掲載情報
千葉県長生郡長柄町『広報ながら』2022年5月号
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