記憶の花

一人で耳を澄ませ 瞼を閉じ
何が解った それすらも
強い目眩 空っぽの缶
軽く蹴り上げ呟いた

リモコン操作を繰り返すような迷路

挫けた足取り もう見失っても
フィルムに焼き付いた
君の影をいつまでも追い求めていた

予期した結末にさえ
傷ついてた僕はまるで道化師で
疼いていた痛みなんて
きっといつか忘れてゆく

心を苛む 歪なピリオド
目の奥の地図を少し引き裂いて捨てた

自然に散りゆく 記憶の花
無性に繰り返す あのメロディ
挫けた足取り もう見失っても
フィルムに焼き付いた
君の影をいつまでも追い求めていた


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