僕たちのフィルダースチョイス
長編小説。
高校の野球部から20年の付き合いである田辺(ジュン)、宇賀神(マガジン)、権藤(ゴンドーフ)、藤原(クゲ)という男たち四人は、中年になりそれぞれ仕事と家庭を持ち、各々の悩みを抱いて生きている。
当時四人が好きだった早希子は東京に出て活躍し、いまはシングルマザーとなっているという。彼女のひとり息子であり、コミュニケーションに問題のある塁が、ジュンが塾長を務める塾に入ってきた。
塁をなんとか一人前の男にしようと、平凡な男たちが立ち上がり、少ない得意分野を活かして奮闘する。