見出し画像

夜から昼にかけて、露出が違うときのタイムラプス撮影の撮り方

先日、富士山と雲海のタイムラプスを撮影しにし静岡県静岡市清水区吉原に行ってきました。

ここは標高が低い割に、雲海の発生率が高いことで有名です。

ここでは行き方は紹介しませんが、初めて行くときには下見をしに行ったほうがいいと思います。

今回は朝の5時くらいから撮影して、日が登り切るまでタイムラプスの撮影をしていました。

https://www.youtube.com/channel/UCVijedyEdaom2OmSBAWKsBg

実際のタイムラプス撮影環境

今回の撮影は、日が登る前の星が見える時間帯から徐々に明るくなり、完全に明るくなるまで連続での撮影でした。

普段、日中のタイムラプス撮影は外の露出が一定なのでカメラの設定はマニュアルでシャッタースピード、ISO、絞りは固定で撮るのですが、今回みたいな夜から朝にかけての撮影は異なった露出になるので薄暗く、星が映るような設定で撮影していると次第に白飛びしていってしまいます。

では途中でカメラの設定を変えればいいんじゃない?と思う方もいると思います。

しかし、途中で設定を変えたらそのタイムラプス撮影を動画にしたときに明るさの違いで途中までスムーズに流れるが、途中で明るさが変わってしまうので何回かその明るさのラグが発生します。ではどうしたらいいのか?

マニュアル設定で固定で撮ったときの失敗例↓


実際の撮影方法

実際僕が行った方法は、カメラにお任せする方法です。

カメラの設定で絞り優先やシャッタースピード優先があると思いますが、僕の場合はISO、絞りはマニュアルで固定し、シャッタースピードをカメラ任せ(オート)にする方法です。

そうすることによって露出の滑らかなタイムラプス動画になります。

なぜシャッタースピードだけをカメラ任せにするのか?

理由は簡単で、消去法です。

まずISOをオートにした場合は、ISOの違いによってノイズが生まれやすくなるからです。特に暗いときの撮影はなるべくISOを上げようとカメラが設定してくれるので、そのときにノイズが出やすいです。もう1つの理由はISOの幅が狭すぎて明るくなってもISO50もしくは100以下にならないということです。どうゆうことかというと、ISOオートで撮影していて、空が明るくなってくるともちろんISOも下がってきますがシャッタースピードと絞りが固定な為、それ以上暗くならず、結果的に白飛びしてしまうという事が起きます。

絞り優先の時も同じ現象が起きて、絞りも、F2.8~F22まであったとしたら意外とその幅が狭いのでF2.8以下に設定できなかったら白飛びしてしまいます。

それと、もし前景も入れて撮影するときに絞りが変化するとボケてしまいます。もしフォーカスロックしていたとしても、前がボケたり背景がボケたりすると表現が変わってしまうので個人的にはお勧めしません。

なので結果的に露出の設定幅の広いシャッタースピードをオートにして撮影したほうが安定するのでお勧めします。

露出計

シャッタースピード優先にしていくとカメラ任せになってしまうのでどうしても明るさの好みが出てくると思います。

今回のように富士山をシルエットで撮りたい場合や、明るく撮りたい場合などを調整するにはカメラの設定にある露出計を調整すると自分好みの撮影ができると思います。

僕が今回撮影したのは、シルエットの場合、−3とかにして調整しました。

画像1


まとめ

結果的に、夜から昼にかけて、露出が違うときのタイムラプス撮影で僕がお勧めする方法としてはシャッタースピードをカメラ任せにして、ISO、絞りをマニュアルで設定する方法が一番安定して撮影できると思います。

これは僕が色々試してみて出した結論なので、もし他にもやり方があったら教えてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?