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コーヒー好き会社員が、シェアロースターをはじめた話

初めまして、翔太と申します。僕は、「ここからはじまる、珈琲。」というシェアロースター(焙煎機の時間貸しサービス)を運営しています。今回は初めての投稿なので、「ここからはじまる、珈琲。」(以下ここはじ)を始めた経緯について書きたいと思います。

業界未経験からコーヒーの世界へ

学生時代からコーヒーが好きで、よく飲んでいました。社会人になり、様々なコーヒーを飲む中で、フルーティーな酸味を楽しむ、浅煎りのスペシャルティコーヒーに出会いました。写真は僕の浅煎りデビューのLIGHT UP COFFEEさんです。

僕の浅煎りデビュー

当時は、「酸味=酸っぱい」「苦い=美味しい」のだったので、コーヒーの概念が完全に覆されました。コーヒーを飲む中で、自然と焙煎にも興味を持ち、独学で焙煎も始めました。当初は失敗ばかりでしたが、次第に上達し、自分の焙煎したコーヒーを飲んでもらいたい、浅煎りコーヒーの魅力を伝えたい、との思いが強くなりました。
そんな中、偶然にSNSでコーヒー店のお手伝いの募集を見つけ、月1ペースでコーヒー店で働く機会を頂きました。この時に出会ったのが、当焙煎所のアドバイザーの藤池さんです。僕たちは後に、一緒に焙煎所を作ることになります。

欲しい焙煎機があるから、シェアロースターを立ち上げることにした

2022年2月、SNSでの偶然の出会いから、藤池さんのお店での月1ペースでの見習いが始まりました。場所は「COFFEESTAND kōenmae」という、本所吾妻橋にあるシェアリングコーヒースタンドです。未経験の僕は、レジをメインとした接客、藤池さんのサポート、掃除などを行っていました。閉店後には焙煎を教えてもらい、何度か続けるうちに、ドリンク提供もできるようになりました。

コーヒー店で見習い中の僕

僕らは、コーヒー、特に焙煎という共通点で仲が深まりました。そんな僕らはある日、 「aillio」 という焙煎機が欲しいという話で盛り上がりました。当時、焙煎機は違いましたが、僕らの焙煎は手動操作&手書きログでした。aillio は焙煎機をPCにつないで、アプリでプロファイル管理もできるし、一般的な業務用焙煎機と比べて安価です。

焙煎機 aillio

当時の僕は、間借りカフェやオンラインなどの準備中で、焙煎機を新たに購入しても持て余してしまう状況でした。そこで、シェアロースターとして焙煎機を貸しながら、僕自身も焙煎できる場を作りたい、と考えました。焙煎所立ち上げプロジェクトのスタートです。

事業計画書を作り、コンセプトを明確にする

2023年1月のオープンを目指して、とにかく動きました。保険所や役所の許可、工事業者の選定、焙煎機の購入など分担して進めていきました。一番苦労したのは、事業計画書でした。僕は経営素人なので、東京創業ステーションにお世話になりました。ここは東京都が運営する、創業支援施設です。ここに通う中で、いわゆる「コンセプト」を明確にする事ができました。

アイデアを整理して、コンセプトを明確にするワーク

考え抜いた末に僕がたどり着いたのは、『コーヒー業界未経験の方に向けて、最低限のリスクで最大限の挑戦が出来る、コーヒーの総合シェアスペースを作りたい』でした。僕自身、未経験でコーヒーの焙煎から販売までを実際に行いました。(数度の間借りを経て、阿佐ヶ谷のFOOCOというシェアキッチンで定期出店していました。)その経験から、初期費用を抑えて、焙煎から販売・提供までをワンストップで行え、スキルやノウハウについて学べる場所があったら良いな、と思いました。もちろん、自宅でも焙煎は可能ですが、匂い・煙・スペースの問題があります。一方、シェアロースターの場合は、業務用の焙煎機を貸出している所が多く、小ロットで焙煎するのが難しい、という問題があります。

3ヶ月遅れで、無事にシェアロースターがオープン

予定より約3ヶ月遅れてしまいましたが、2023年4月に無事にオープンすることができました。名前は、『ここからはじまる、珈琲。』です。僕が目指す、「0からスタートできる、コーヒー焙煎のためのシェアスペース」にぴったりです。

オープン当時の様子

まずはシェアロースターとセミナーからスタートし、ゆくゆくは販売もできるシェアスタンドを併設し、コーヒーの総合シェアスペースとなりたいです。コーヒーが好きで焙煎もやってみたい、間借り、オンラインなどで焙煎を始めてみたい方をお待ちしております。ご予約の詳細は、Instagramをご確認ください。

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