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勝手に音楽レビューvol.3 〜季節のにおい編〜

おはこんばんちわ(1回言ってみたかった)


更新にすごくすごく時間がかかってしまった


特に毎日更新毎週更新のつもりはないが
なんとなく自分の中でつまずいていたように感じる

音楽を他人に勧める、紹介する
という行為における責任を
考えていたらなかなか進まずにいたのだ

もっと良い伝え方があるのではないか?
もっとおもしろいこと言えるのではないか?
もっとあっと驚く選曲があるのではないか?

などなど、、、、


………いやでも待てよ?


そもそもわたしは
ただただ、


勝手に、好き、を伝えるだけだ

それ以上でもそれ以下でもない

受け手に丸投げしようと決めた

最高の開き直りだ

と、思ってからはこっちのもんだ


(それでも読んでくれる方々には大変感謝感謝です)

そうこうしているうちに


秋服を噛みしめながら着る10月も終わり
コートを着るか着ないか周りと睨めっこしながら
タイミングを見計らう11月ももう半ば
いよいよ冬の匂いがし始めた気がする 



(というかちゃんと寒い、ムリ、キレる)



と、こんな言い回しをすると

「冬の匂いなんかねえ、それは草の匂いだ、いいように言うなバカタレ」と仲間に言われ確かにな、と思いそれ以来 "○○の匂いする〜"(○○=季語)

と安易に発言するのはやめた


さあ、第3回、
勝手に紹介させてもらう曲はこちら


https://music.apple.com/jp/album/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E8%A1%97%E3%81%AE%E6%82%AA%E5%A4%A2/955796371?i=955796432


銀河街の悪夢 / SEKAI NO OWARI



2015年1月14日に発売された
2nd album 「 Tree 」
に収録されている曲だ


今回はMusic videoのあるいわゆる
表題曲ではなく
アルバムの中の1曲を選ばせてもらった


先に曲についての前に
SEKAI NO OWARIについて、
少し話をさせてほしい



いきなりだが白状しよう、
わたしは新曲をリリースするたびに
全てをチェックし
追いかけ続けているセカオワファンでは
正直ない
そこは素直に認める

だが、SEKAI NO OWARIは昔からすきなのだ
(本当です信じてください)


本当にすきなのだ


順当にスターライトパレードから入った
ベタなファンだ


(1番好きなのはEARTHというアルバムだ)

誤解を恐れずに"好き"を伝えるのならば
デビュー当時のボーカルの深瀬氏の
常軌を逸したあの"目"が本当に好きなのだ
魂の居所がわからない
魂が迷子になっている
あの"目"が本当に好きなのだ


わたしも10代の間はずっと
その"目"をしていた気がする

(いや、確実にしていたとおもう……

でなければ
16歳の冬に右側の横の髪を全部刈りきったりはしないし

17歳の夏に母親に作ってもらった弁当を学校へは行かずに

家でお昼の情報番組を眺めながら食べたりなんかしないし 

20歳の冬の夜中の3時に空腹に耐えられず
牛丼屋さんに走ったり

4〜5人前のオードブルを休日の真っ昼間にひとりで注文したりはしないはずだ

そんな人生にはならないはずだ………。。)


そんな目をしていたわたしにとっては

おなじ、というのはそれだけで最高なのだ
「 わかる 」なんて言葉はいらないのだ


「 あ、同じだ 」

と、直感で思えることが最高なのだ



人と人との繋がりなんてものは


"間違い探し"なんかで進めるべきではないのだ


"同じ" を見つけたぶんだけ
繋がりができるのだ

神経衰弱なのだ


と、わたしは思っている




話はだいぶ逸れたが
曲の話に戻そう
音楽の話に戻そう


わたしはこの曲が大好きかと問われたら
少し迷う


大好きというより


刺さって抜けないのだ



「あ、同じだ 」


が止まらないのだ

しかしわたしが
内容以上にとてもぶっ刺さるのは


これらの言葉たちを運ぶ音そのものは内容とは裏腹で

とてもホップで軽快で

夢の中を流れているように感じられる

その音の流れこそが

素晴らしいのだとわたしは思う


言葉を振りかぶって
リスナーの耳に向かって投げつけるのではなく



言葉を空から雪のように

攻撃的ではなく

悲観的でもなく


自然に降り注ぐような印象をわたしは受ける


そう、どこまでいっても

ファンタジーなのだ

と、わたしは感じた



ファンタジーには
笑いも涙も共存する
時には怒りも悲しみも憂いも
同居する

それを音楽で体現しているのだと思う



しかし、ファンタジーだからといって
常に幻想的で非現実的なフワフワした
ものはほとんどなく
すごく直接的で
現実的な
確信に迫る言葉が沢山埋められている


" 明日また起きたら

何か始めてみよう

だから今日はいつもより

早く眠りにつこう

だけど眠れなくて朝日がのぼるんだ

明日はもっと自分が

嫌いになるのかなぁ "


この歌詞に何度わたしは

「 あ、同じだ 」 と感じたことだろうか

首が首じゃなくなるくらい
何度も頷いた、何度も何度も




音楽の感じ方や音楽の心における影響の与え方は
本当に人それぞれだと思う

心の底から湧いてくる高揚感を欲して
音楽を求めたり

腹の底から拳を突き上げるような
行くぞ!!感や
とにかく元気そのものもを欲して
音楽を聴いたり

誰かと音楽を通して
答え合わせをするように
ひとりじゃないと思いたいがために
音楽を求めたり、と

わたしはSEKAI NO OWARIには
3つ目を求めて再生ボタンを押すことが多い

そして肯定してもらうのだ
生きていることを肯定してもらうのだ


明日か昨日か今日か
朝か昼か夜かも
関係ない日々を過ごしていたわたしは
何度も肯定してもらった


今日こそ

明日こそ

と、そうやってなかなか前へ進めない時間も
何も変われないで何もしなかった時間も
大事にしていいんだよ

と肯定してもらえた気がした


ファンタジーに助けてもらったのだ

このレビューを読んですこしでも

「あ、同じだ」

と感じることがあったあなたに

冬のにおいのする頃に

銀河街の悪夢を

ぜひ聴いてみてほしい
出会って欲しい

肯定してもらってほしい

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