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花でうるおい 鼻にうるおい


暖かいと思えば突然寒い日があったり、薄手のシャツで出れば夜は寒かったり、私は洋服を全然持ってないので大丈夫ですけれど、気まぐれな三寒四温を少し過ぎたタイミングであるこの季節を過ごす難しさに、皆さんはきっと四苦八苦してることでしょう。

一旦咲き始めたと思った桜の花たちが寒かろうが暑かろうが堰を切ったように満開へ向かうのは例年のこと。
水が溢れ出しているかのように一気に白く染まったその枝は、花でうるおっているという表現がぴったりです。
それに合わせて桜の木のそばにある店ではこの季節限定のサービスなんかも始まって、賑やかな桜の木と同じように心をワクワクさせてくれます。
桜を見ながら生ビール。
何て心を踊らせる言葉なのでしょうか。
寄れないですけど。帰りますけど。

季節柄大量に消費するポケットティシュをふとみれば「鼻にうるおい」の文字があることに気が付きました。
そして私は思いました。
言われなくてもうるおってます内側は、と。
それはもう迷惑なくらいに。
うるおってるからこそ今これが目の前にあるんじゃないか、と。
先頭に“外”の文字を書きたい気持ち。
だけれどそれをぐっと堪えました。

気が付けば4月。
時間の流れるスピードは桜が満開へ向かうそれとは比べ物にならないほど速く、うるおっていくなんて言葉からは程遠い、まるで激流に巻き込まれているかのような感覚ですが、今週も保湿ティッシュ片手に外鼻のカサカサ感に負けないよう頑張ろうと思います。

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