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カルロフ邸殺人事件注目カードランキング@レガシー

今回は特に環境を大きく変化させそうなカードは見当たらなかった。まあ、レガシープレイヤー的にはこのくらいの影響力で良いんだよなと安心して眺めることができた。まあ、それでも全く影響がないわけではないので、気になるところだけランキングにしてみる。


ランキング

1 ≪鑑識の利器師/Forensic Researcher≫ ★★★☆☆

Basalt Monolithと無限マナ!Power Artifactより重いけどMonolithのマナを活用しやすいのでむしろ唱えやすい。コンボが上手く成立すれば化ける可能性がある。

2 ≪カイロックスの電位闊歩機/Kylox’s Voltstrider≫ ★★★☆☆

3/4/4の機体。鯨の様に攻撃時に墓地のスペルを唱えるような動きができる。能力により搭乗要因が居なくても殴りに行けるのは面白い。打点はそれほど高くないし飛行もないが、アドバンテージを上手く取れる構築ができると活躍できるかもしれない。

3 ≪門衛のスラル/Doorkeeper Thrull≫ ★★☆☆☆

2/1/2瞬速飛行で、クリーチャーとアーティファクトのCIP能力を封殺するヘイトクリーチャー。打点は低いが、オーク環境においてタフ2は重要・・・いや、能力誘発しないんだからオーク関係ないわ。打点低いだけじゃねぇか。効果範囲は広く、相手への妨害だけでなく、スタイフルノートにおいて隙のない展開ができるなど活躍が期待できる。当たり前だけどデスタクには採用されないだろう。

4 ≪謎の骸骨の事件/Case of the Stashed Skeleton≫ ★★☆☆☆

2マナの事件で、とりあえず2/1容疑持ちクリーチャーが生成でき、そいつがいなくなれば事件が解明でき、解明後はデモチューになる。村の儀式などサクり手段が豊富で2/1のスケルトンを何かしら有効に活用できるデッキなら、1ターンのラグはあるが、デモチューとして活用できる。本当は弱者選別で出たマナを活用してコンボに繋げたいのだが、1ターンのラグが致命的である。

選外

≪真紅の鼓動の事件/Case of the Crimson≫
とりあえず手札の入れ替えができ、解明後は毎ターンのドローが実質3枚になる事件。手札の消費の激しいデッキにおいて、序盤は手札の質を確保し、中盤以降にアド源として活用できる。
5年前ならめちゃくちゃ話題になった気がするが、2024年現在はアドバンテージの次元が変わってしまっている。寓話の様にCIPで盤面に脅威が展開できるわけではないため悠長な印象が抜けない。環境のアドバンテージ速度に追い付けるかどうかが問題である。

≪危険な欲/Treacherous Greed≫
ダメージを与えたクリーチャーの生け贄が必要だが、3マナで3ドロー+3点ドレインはなかなか優秀。前述の骸骨事件と一緒に使っても面白い。また、黒なのでオーク本体や殴れればトークンをコストにすることもできる。それなりに使えるアドバンテージカードとして採用される可能性がある。豆や指輪にはとても追いつかないが。

≪陰謀の解明者/Conspiracy Unraveler≫
7/6/6のデカブツに、証拠収集による全知能力が付いている。SnTで出すなら全知で良いが、リアニからエムラに繋げる可能性があるのは面白い。だが、証拠収集10は安定して早期に用意できるものではなく、リアニするなら他のアトラクサやグリセル釣ればゲームの勝敗は傾く。リアニ前の準備やデッキの構築に制限がかかるくらいなら真っ当にリアニした方が無駄はない。7マナと通常キャストの可能性がそれなりにある点だけ評価できるが、それだけでは多分使われない。

≪謎めいた外套/Cryptic Coat≫
新しい生体武器枠。石鍛冶でとりあえず持ってきて出して戻してと繰り返すだけで盤面を横に構築できるのはこれまでにない面白さがある。獅子の飾緒のように、石鍛冶が除去されるのが確定している時に持ってくると無駄がない。3マナで除去耐性とアンブロでパワー3と考えると新時代のTNNなのかもしれない。

≪※諜報ランド≫
タップインデュアルランドに諜報が付いた。基本土地タイプを持っているのでフェッチから持って来られるのはこれまでにない強み。同じデュアルランドを多数採用するデッキにおいて、暇なときにフェッチしてドロー操作できるのは今後の良い選択肢になりそう。といっても、最近の超パワー加速環境においてタップインと諜報1はあまりに悠長なので、ほとんどレガシーで見ることはないだろうけど。

※諜報ランド、★1くらいのつもりで書いてたけど、使ってみて★3〜4クラスでした。レガシーでもまだまだタップインする余裕あります。

≪世慣れた見張り、デルニー/Delney, Streetwise Lookout≫
トップレアの○○ニー君はデスタクにワンチャン。ところで性別はどっち?

≪不撓の門番/Unyielding Gatekeeper≫
分割5マナは重いけど汎用性高い。

≪機械壊しのオランウータン/Gearbane Orangutan≫
到達が付いたウークタビー。現代レガシーに居場所はない。

≪犯行現場の再現/Reenact the Crime≫
納墓と合わせてインスタントタイミングでエムラ唱えよう。

≪関係者の集合/Assemble the Players≫
アド源としては2マナと凄く軽いので頭の片隅に記憶はしておきたい。なお豆。

≪蒸気核の学者/Steamcore Scholar≫
デザイン好き。

≪幽霊の裁き、ケイヤ/Kaya, Spirits’ Justice≫
+能力で飛行ブロッカーが生成できる初めての4マナPWかな?単体で疑似的なリアニメイトができるのは面白い。

≪喝破/No More Lies≫
いくら追放できるからってレガシーでマナリーク使う人はいない。

≪Carnage Interpreter≫
マッドネスデッキなどで居場所があるかもしれない。

≪逃走する暗号破り/Fugitive Codebreaker≫
T2クロック兼リソース源。4~5年前なら上に載ってた。

≪自然な溶け込み/Hide in Plain Sight≫
インスタントなら色々使えそうだった。

≪アンズラグの猛威/Anzrag’s Rampage≫
汚損破におまけがついた。おまけが活用できないならいらない。

≪下生えの偵察/Undergrowth Becon≫
CIPついてないのなんで?動き出すの遅すぎる。

≪毒を選べ/Pick Your Poison≫
1マナソーサリーとしてはできることが多い。

≪長い別れ/Long Goodbye≫
今更2マナで範囲は3マナ以下?しかも破壊?

番外編

≪囚人のジレンマ/Prisoner’s Dilemma≫ ☆☆☆☆☆

個人的な今回の最注目カード。
能力的には全く使えないゴミだが、名前が面白かったので。
囚人のジレンマとは、経済学におけるゲーム理論の中の一つ。社会科学など幅広い分野で研究されている(らしい)。

基本的な内容は以下のとおり
共犯関係にある囚人2人に対して、証拠が十分でない検察が2人に別々の場所で司法取引を持ちかけた。

1 このまま二人とも黙秘したら懲役2年になる
2 もしお前が司法取引に応じて自白したら釈放(懲役0年)、もう一人が黙秘したら懲役10年になる
3 二人とも自白したなら十分な証拠を得て懲役5年になる

1の場合二人の懲役の合計年数は4年、2と3の場合は10年になる。もっとも囚人側にとって効率が良いのは二人とも黙秘することだが、お互いがこの司法取引にどう対応するか相談できない。
この場合、囚人Aから見ると、

1 囚人Bが黙秘した場合、囚人Aが自白すると0年、黙秘すると2年。
2 囚人Bが自白した場合、囚人Aが自白すると5年、黙秘すると10年。

囚人Aはどちらの場合にしても自白した方がより良い結果をもたらすことになる。その前提で考える囚人Bも当然自白するため、双方が自分主体で効率化を図ると双方が自白する結果となる。そして、その結果は全体で見た時に最も効率的である双方が黙秘するという結果と違ってくるという問題。これが囚人ジレンマだ。

詳しい話は調べてみてほしいが、このカードにもそれが再現されており、それぞれが秘密裏に選択した結果をもってダメージを与えるという効果である。・・・でも、EDHでこれやっても目の前にいるんだから相談できるじゃん!ダメじゃん!

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