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「ルフランの地下迷宮と魔女の旅団」レビュー

プレイ時間:約80時間
進捗:オオガラスの心臓撃破、黒の旅人撃破

総評

壁破壊や40人パーティなどの特徴が目立つダンジョンRPG。魔女と百騎兵やガレリアの地下迷宮と世界観を共通しており、これらの作品をプレイすることでより楽しむことができる。
ゲーム内容は探索パートとストーリーパートに分かれており、探索・戦闘に関してはダンジョンRPGである以上如何ともし難い単調さが、ストーリーに関しても「話が長い」という避けようのない欠点がある。
しかし、ダンジョンマッピングの楽しみや踏破していくスリル、独特の世界観や先の読めないストーリー展開にはそういった欠点をひっくり返すほどの魅力があり、絶対にプレイして損はない。
日本一ソフトウェアといえばディスガイアシリーズが有名で、こちらの魔女シリーズはあまり日の目を見ていない感があるものの、個人的にはこちらのほうがおすすめ。Switch版、steam版も出たから、みんなもやろう!

良かった点

・相変わらずえげつないストーリー
比較的コンパクトな展開(ガレリアに比べて)と思っていたが、後半の怒涛の展開はさすが日本一ソフトウェア。ドロニアさま…お背中なんともありませんよ!

・地下迷宮にストーリーがある
ただし地下と地上の関連が薄く、進捗報告しても地上では全く関係なしに話が展開する。せっかく頑張ったのにちょっと寂しい。逆にガレリアは地下にあまりストーリーがなく、奇品持ち帰りをトリガーに地上のストーリーが進む。
これは根本的な発想として
ルフランの地下迷宮→小部屋で繋がれた様々な異世界
ガレリアの地下迷宮→奇品の隠し金庫のようなもの
という違いがあるらしく、ルフランで各地にサイドストーリーがあるのは元々は普通の世界だったからだそうな。フルーラに茶々を入れられたおかげで妖路歴程が行く頃には崩壊寸前なわけだが…

・案外作戦が必要
中盤まではピアフォートレス3枚建てのかばう戦法が非常に有効なのだが、何も考えずにそのまま進めるとあるタイミングでピアフォの素早さが足りなくなり開幕全体ドナムで壊滅するというオチがつく。
他にも、アタッカーをフルの15体にすると死んだ時の復旧に時間がかかるのであえて1人枠の結魂書使うとか、地味に補助ドナムが有効だとか、防御枠と回避枠でカヴンの並べ順を考えるとか、思ったよりも奥が深い。

・装備が揃う序盤が一番楽しかったり
装備の入手がほぼすべてマップから拾うまたは敵ドロップなので、少しずつ装備が揃ってくる序盤~中盤がワクワクして楽しい。一方で終盤のインフレは相変わらずなので、こちらも日本一ソフトウェアらしく趣があって良き。

・トロフィーがストーリーに関わる
PSトロフィーの説明が本編と関わっているゲームを始めて見た。ストーリーの進捗とトロフィーの内容の順番が合っていないのでプラチナトロフィー取ってから見返すと興味深い。Switch版はどうなっているんだろう。

悪かった点

・全体の難易度は易しめ
本編中にはどうしようもない強さの敵はほとんど出てこない。心折られそうになったのはドロニア型1号くらいか。扉を開けるたびに死ぬ覚悟が必要になるくらいの難易度でもよかったかも。

・マップ構成は比較的マイルド
扉の先の落とし穴や紫シンボルの突然沸きも少なく、じっくり状況を確認しながら進めることで即死するような場面はほとんど無い。各地のノーマッピングエリアやカンパニュラ下層の壁を破壊しなければ進めないフロアなど、システムを活かしたギミックも面白かった。
また、ガレリアに出てきたランダム生成マップは今回は無し。初見のアパルトマンは衝撃的で良かったが、やはり賛否が分かれるところかと。

・育成面も少しあっさり
ファセットのスキル引継ぎ数に限りがあり、結魂書のドナム引継ぎもないため、育成面については比較的幅が狭くできている。ファセットの種類が倍になっているガレリアが複雑すぎ、という見方もできるが…。
アステルナイト、ピアフォートレス、マージナルメイズを主軸に組んでお好みでゴシックコッペリアを足しておけばだいたい対応できる。というか、回避不可+即死級の攻撃がバンバン飛んでくる後半では、特にシノブシやデモンリーパーの打たれ弱さが目立ち、なかなか活躍出来ないのがつらい。でも皆可愛い。

その他感想

・崩壊後マズルカ
一人でこの先どうするんだろ、思ってたら人形兵を従えてるらしい。ミラージと連絡取ってるし、それはそれで良かったのか?

・BGMが非常に良い
フィールド曲、戦闘曲いずれも非常に良い。小部屋から新しいマップに初めて入ったときの、目の前のフィールドとBGMが毎回テンション上がる。
アマデウスが一番好きだが、地下に入ると聞けなくなるのが残念。

ゴシックコッペリア可愛いすぎるだろ

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