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「Ghost of Tsushima」レビュー

プレイ時間:難しい 約75時間
進捗:メインストーリー・サブストーリー済、DLC済

総評

近年稀に見るほぼ映画ゲー。
絶望から立ち上がるスタンダードな復讐劇かと思いきや、それに加えて仲間や誉れを失ってもなお志を貫く主人公の心情や葛藤が非常に良く描かれている。また、DLCでは本編であまり触れられることのなかった主人公の辛い過去と、それを克服する様が語られる。
システム面ではやや単調な部分も見られるものの、誉れプレイや冥人プレイなど自分でスタイルを選べるが面白い。褌一丁刀一本での万死モードがオススメ。
ぜひ続編を出してほしいが、本作が完璧すぎて次回作をどうすればいいか分からない系のゲーム。本当におすすめ、ぜひプレイしてほしい。

良かった点

・実はサイドストーリーが素晴らしい
仲間のサイドストーリーが非常によく出来ている。誰しも簡単にハッピーエンドにならないことがメーカーの拘りを感じる。特に政子殿と堅二のエピソードが好き。

・シンプルな戦闘システムでカッコいい殺陣ができる
究極的には受け流しと回避の見切りを迫られるだけのシンプルなものだが、こちらの装備や型、敵の種類や攻撃方法等により一筋縄では行かなくなっている。最初は上手く受けられなかった攻撃がだんだん上手になる一方で、油断するとその辺の賊に簡単に殺されるという、非常に面白いバランス調整がなされている。大勢の蒙古相手に大立ち回りを繰り広げられると本当に気持ちがいい。

・フルメタルボムとかミサイルポッドが出てこなくて良かった
洋ゲーはとりあえず爆弾とマシンガン出しとけばなんとかなる風潮があると思っていたが、本作は爆弾だけで済んだので良かった。連発式火縄銃とか出てこないか終始ヒヤヒヤしていた(史実上伝来は300年後らしいけど洋ゲーだし)

悪かった点

・馬が…!
可愛い馬が…すまぬ…すまぬ…

・日本のメーカーが作っていない
一番悪かった点はこのレベルの作品を作れなくなってしまった日本のメーカー。やっぱつれぇわとか言ってる場合じゃない。全体を通してみると大味な部分もあるものの、登場人物の心の機微やストーリーの運びは和ゲーのクオリティを遥かに上回る。ソシャゲ作ってる場合じゃないんだよ。

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