見出し画像

スタートアップの事業成長を加速させる経営企画

こんにちは、Ubie Corporate・経営企画のhossoです。

プレスリリースをご覧頂いた方もいるかもしれませんが、Ubieは今年、シリーズCとして62.6億円の資金調達を実施しました。経営企画としてはその資金をどう上手く活用して全社の成長を実現していくか、その舵取りの役割が非常に重要なタイミングです。

そしてこの”冬の時代”に、大きなミッションの実現を目指してゼロベースの組織開発を行うUbieだからこそ味わえる体験・チャレンジがあると、ひしひしと感じています。

このnoteではUbie Corporate、特に経営企画について、実際に働いて感じる環境と今後のチャレンジについて書いてみます。

・経営企画としてチャレンジングな仕事に取り組みたい方
・スタートアップCorporate部門に興味のある方
に興味を持っていただければ幸いです。

※ この記事は #UbieCorporateアドベントカレンダー の3日目(12/3)にエントリーしています。

自己紹介

元々は戦略コンサルの業界におり、2020年6月にBizDevとして入社しました。半年強BizDevとして製薬企業様との協業の立ち上げなどを行っていましたが、会社としては急拡大の時期にあり、必要な役割に対して専門性を有する人材が不足することもままありました。そこで、未経験ながら2021年の7月頃からいわゆる経営企画の仕事をしています。

ここ1年では前述のシリーズC資金調達をリードしてきました。"冬の時代"と言われる市況感の中、また自身の経験も乏しい中で一言では到底言い表せない大変な経験ではあったのですが、様々なご縁に恵まれて、無事調達額62.6億円でラウンドクローズに至りました。

もちろん辛さもありましたが、個人的にも会社としても、この"冬の時代”を最前線で体験したことは大きな財産ですし今後の糧にしていかなければと思っています。

経営企画の体制と取り組んでいること

Ubieでは近年中のIPOを目指して、その体制づくり、事業開発に取り組んでいます。Ubieは現在4つの組織から構成されているのですが、Ubie Corporateは”全社アクセラレーター”として、他の営業・開発組織の生産性の最大化と守備強化の役割を果たしています。UbieおよびUbie Corporate内の体制は以下の記事をご参照ください。

経営企画はCorporate内の一つのGroupという位置付けで、IPO準備や事業成長を促進するために
・予実管理の仕組みの構築・運用
・全社の業績・KPIなど重要情報の可視化と全社への共有・浸透
・Equity / Debt Finance活動
を現状では主業務としています。

メンバーは現在3名で、コンサル出身者2名、投資銀行出身者1名の体制です。

コーポレートに楽をさせてくれない会社

もちろんスタートアップでは事業開発をしながら組織体制作りも同時並行で進めなくてはなりません。ことIPOを目指すという点においてはそのハードルも一層高くなるため、どのスタートアップも大変かと思います。が、その中でもUbieは結構"攻めた"会社で、なかなかにチャレンジングです。

背景として、以下が挙げられます。
①そもそも”欲張り”な会社
②大きなビジョンを実現するための複雑なビジネスモデル
③常識に囚われない組織作り

①そもそも"欲張り"な会社

手前味噌ですが、まずミッションの大きさ、そしてそれを達成するための事業展開を見ていただいてもわかる通り、求められる社会的インパクトは絶対的に大きいです。(他社と比較してということではなく単純に理想が高いという意味です)また、それをスピード感をもって実現することを目指しています。

それはこの度策定した全社共通のバリューにも現れていて、組織成長に伴い失われがちなものを、Ubieでは維持していくことを目指しています。

Ubie全社共通のバリュー

・Giant Leap:非連続な未来を実装しよう
・Trust & Ownership:チームを信頼しつつ、最後の砦になろう
・Full throttle, but Safe:大事なものを壊さずに、素早く進もう

Giant Leapを目指して、Trust & Ownershipで、Full Throttle but Safeに進む。我が社ながら貪欲な企業だなと思います。

②ビジネスモデルが難しい

UbieはAI問診をコアとして生活者向けに症状検索エンジン「ユビー」を、医療機関向けにユビーAI問診を提供しています。そしてそれらのプラットフォームを活用する形で製薬企業との協業も行っています。

医療の受益者である生活者、医療の提供者である医療機関、ソリューションの開発・提供者である製薬企業と、多面的に価値提供を行いながらビジョン・ミッションの達成を目指しています。toC、toBのプラットフォームの上で製薬企業向けにも価値提供を行い、保険者にもプラスとなる事業。

ビジネスモデルが複雑=複数の変数が互いに関連しあうため、単に独立した複数事業の集合体よりも意思決定の難易度が格段に上がります。何を本質的なKPIと考えるか、いかに全社の状況を可視化し共有・発信するか。その重要性は非常に大きいです。

③組織が難しい

Ubieは、ある種常識が通用しない会社です。"普通の会社ならこうするよね"という理由で仕組みが決まっている部分がほぼないと言っても過言ではないです(もちろん、結果的に一般的な仕組みを実装することはあります)。

守るべきところはしっかり守りつつ生産性を最大限高めることを志向し続けるため、Ubieでは本当にそれでいいのかを常にゼロベースで考え、常識にとらわれずに実装する姿勢が求められます。組織を明確に分化していることはその一つの典型例と言えるかもしれません。

この姿勢はとてもユニークでUbieという会社の大きな魅力であり続けていると感じる一方で、教科書通りに仕事できることは少ないです。コーポレート視点ではなかなか楽をさせてくれない会社だなと思います。

全社をアクセラレートする経企であるために

Ubieの経営企画として仕事をしてきた中で、自分なりに徐々に意識するようになったことが3つあります。

1)柔軟性という"余白"を許容する胆力を持つこと

スピード感を持って物事を進める、ドラスティックな意思決定をする上ではある程度プロセスや組織が流動的な方が便利なことも多いです。こと、まだ毎月・毎日大きな成長・変化があるステージのUbieにおいては、柔軟さを保ち続けることは生産性向上やGiant Leapを生む土台として非常に重要です。

予実管理の役割を持つ経営企画にとって、柔軟性を許容することは一見矛盾しますが、柔軟がゆえに生み出される推進力もまた必要なこと。作ってきた仕組みを修正・作り直したり、KPIを見直したり、柔軟すぎると経企の仕事は増えますが、それを受け入れ処理することで大きなモメンタムを生むことを意識しています(当たり前ですが、ちゃんと処理できる範囲に収めることが重要)。

2)健全に牽制しつつも事業・メンバーの可能性を信じること

まだ誰もなし得ていないミッションの達成を目指し、いまだない事業を作ろうとしているため、ぶっちゃけその実現可能性を疑おうと思えばいくらでも疑えてしまいます。

もちろんそのような懐疑的な姿勢、自社のやることに対して自問自答をすることは非常に重要で、突き詰めて議論することで無謀な投資を避けることもできます。が、ネガティブになりすぎると思い切った投資をストップすることになり得ます。

予実(特にコスト)を考えるとどうしても保守的になりがちですが、それゆえに意識的にポジティブに考えることにも気を配っています。

3)情報を可視化・開示しアクションを促すこと

前述の通り、Ubieはビジネスモデルがやや複雑で情報量も非常に多く絡み合う状況。結果的に各組織それぞれからだけでは見えにくい情報もあります。いかに整理し、可視化し、示唆を伝えるか。各組織のアクションをサポートするか。各組織それぞれが自律的に活動し全社としてスピード感をもって事業を前に進めるためには大事なポイントです。

その意味ではアクセラレーターとして事業推進も我がごとと捉えて、ある種責任感を持つことが重要と考えています。


まだまだ上手くできていない部分も多く悩みは尽きないですが、上記を大事にしながら役割を全うできればと思います。

楽ができないからこそ大きな貢献ができる

ビジネスモデルはできるならシンプルな方がいいし、オーソドックスな組織体制・制度設計を志向するならば経営・IPO準備の難易度が下がる部分もあるでしょう。

ただ、Ubieでは必要なことを見極め、大きなインパクト、スピード感、それでいて守るべきところは守る。二兎、三兎を同時に追っていきます

また、この”冬の時代”だからこそ、締めるところは締めて本質的に重要な活動にフォーカスし、事業成長を実現すべく投資すべきところは思い切って投資する。そのバランス・舵取りは、以前にも増して難しいことですが、その分Corporate、経営企画が全社をアクセラレートできる部分、役割も大きいと言えましょう。ただ守るだけ、おざなりの仕事ではなく全社のアップサイドを実現するための仕事
難易度はかなり高いですが、その分やりがい、全社への大きな貢献を感じられると思います。

なお、経営企画としては、事業提携やM&Aなど、戦略的な仕掛けも先々の役割として持つ可能性があります。基盤として全社をアクセラレートする役割を土台としつつ、自らGiant Leapを生み出すことも担えればと考えています。

We Are Hiring!

資金調達は完了しましたが、それをいかに成長に変えていけるか、ここからが本番です。コーポレートとしても基盤をより強固にしていけるよう体制強化を進めています。

事業成長に伴い会社としての複雑性も増す中で、経営企画もより経験豊富で常識にとらわれずUbieをアクセラレートしてくださる方を募集をしております。もしご興味ある方いれば、ぜひご応募ください。

カジュアル面談も実施していますので、お気軽にご連絡いただければと思います。

なお、前述の通り経営企画の前はBizDevとして働いていましたので、BizDevと経企、どちらでどういう経験ができるか等もお話しできます。特にコンサル出身の方ではどちらの道に進むか迷う方もいるかと思いますので、そのような観点でもご興味ある方はぜひお問合せください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?