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公共サービスを考える(小論入試-分析編)

国士舘大学(令和2年度 政経学部)入試問題(分析編)

「“”手に“”論文を書く」人、“勝小”です。
(当noteの前提・諸注意等については、こちらの投稿をご参照ください。)

以下の流れで小論文問題と向き合っていく予定です。
・分析編:出題者の意図を把握する(構成メモのようなもの)
・解答編:実際に解答文を作成する(答案用紙のようなもの)
・補講編:問題から派生した考察、蛇足など(試験後の雑談)

それでは「分析編」を始めましょう。

【問題】

【人口減少社会において公共サービスはどうあるべきだと考えますか。我々の日常生活や経済への影響を踏まえた上で、あなたの考えを600字程度で述べなさい。】
国士舘大学HPより)

詳細は掲載元を参照頂ければと思いますが、本問は新聞記事の抜粋に基づく問題となっております。権利の関係があると思うので、で全文は載せませんが、主に以下のようなことが書かれています。

10.公共01

出題者の意図(妄想)

本問は政経学部の政治行政学科/経済学科からの出題です。学科で取り扱う内容に合致する出題内容として考えると、経済学の視点が問われているとするのが自然な解釈かと思います。

経済学については、何度か学習したことがあるので、なんとなくは理解しているつもりですが、なんとなく程度しか覚えていません。。
元々嫌いな分野ではないので、改めて学びなおそうかなと思う気持ちも無いわけではないのですが…“時間的制約”を言い訳にして、今回は(今回も?)浅い分析で解いてしまいます。

出題意図<表テーマ>
①公共サービスの特殊性の理解を問う
②人口減少社会における“落としどころ”を問う
③対策のアイディア力(加点要素)

出題意図<裏テーマ>
④水道の民営化について

出題意図<表テーマ>

公共サービスの特殊性の理解を問う

通常の経済活動(主に民間企業の営利活動を想定)では、経済合理性を重視して、意思決定がなされているものと考えられます。しかし、経済合理性が乏しい(他に資源<ヒト・モノ・カネなど>を投入したほうが儲かる)が、社会基盤維持向上のために必要なサービスが公共サービスとして位置づけられるのではないでしょうか。
(別途明確な定義があるのかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。)

そのような特殊性を理解したうえで、本問は解答する必要があると思いますし、問題文(新聞記事)の内容から推察するにそのような誘導があるものと考えられます。すなわち、「儲からないからという理由“のみ”で、やめてしまえ」とする解答は、採点者には好まれない可能性があると思います。

②人口減少社会における“落としどころ”を問う

問題文に「人口減少社会」と明記されており、字数も600字程度と長くないので、人口が増加する社会における公共サービスの話は触れる必要はないかと思います。

人口増加社会であれば問題にならなかった事象が、人口減少とともに発現した状況に、どのような“落としどころ”を考えるか。その思考の「バランス感覚」のようなものが問われているのではないかと思います。

対策のアイディア力(加点要素)

いつものおまけですので、詳細は省きます。

出題意図<裏テーマ>

④水道の民営化

・水道関連のインフラの維持等にかなりのコストがかかっている。
(自治体等の重荷となっている)
・日本の上下水道はそれなりに優秀
(蛇口から出る水が飲める国は少ない)
・民営化すると、良くないことが起こるかもしれない?

のような話題を近年よく見かける印象があります。
少し前になりますが、「郵政民営化」もされているので、公共サービスの維持に関する社会問題(対策方法の一つが「民営化」)が背景にあるように思います。

まとめ

以上が私が予想(妄想)した本問の出題意図です。みなさんはどのように考えたでしょうか。

次回「解答編」に続きます。
なお今回の解答も、問題を見てから公共サービスに関して調べることなく、その場の知識を何とか使って書ききることとしています。
(時間制限は設定していないので、同条件ではないですが)

※今回は、分析編投稿段階でまだ解答が完成しておりません。
(従って、今回の分析通りの解答でない可能性も否定できません。)

おまけ

民営化した公共サービスの例を一部ご紹介します。

・日本電信電話公社→NTTグループ(1984年)
・日本国有鉄道→JRグループ等(1987年)
 →2002年以降順次完全民営化(JR東・西・東海・九州)
・国際電信電話株式会社(KDD)→1998年完全民営化(現KDDI)
・日本郵政公社→日本郵政グループ(2005年)
( Wikipedia先生より一部抜粋 )

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