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2024/1/19

20時頃から開けました。

寒いのでドアを閉めていました。少し入りにくいかなと思ったのですが望外にお客さんが来て、
そして、自然と座ってじっくり本を読んでいただける方もいて嬉しいなあと思いました。

■今日読んだ本

・アオサギの娘 ヴァージニア・ハートマン
本格ミステリ。スミソニアン博物館(ワシントンDC)で働く鳥類画家ロニが
実家のフロリダに帰って謎に迫ります。
舞台はフロリダ、つまり、あの太陽が降り注ぐ土地(しかも夏)なのに、
都会に出た主人公から見た「実家」ということも背景に
フロリダを舞台にしているのに、冷たい雨のやまないロンドンのように暗くて
本格ミステリとしてとても馴染み深い質感・・・

主人公が鳥類学者であること、
主人公の母が庭でハーブを育てていたこと、
家の近くの沼が舞台であること、などの少し鬱蒼とした
自然描写がマッチしていて、それとムラ社会的な田舎の湿った人間関係が絡み合うように展開されていくのが、目が離せない。

(ホラー要素はないが)スティーブンキングっぽい
アメリカ土着カルチャー感と、イギリス本流本格ミステリの
どちらの要素も楽しめる良作でした。

👉こちらもおすすめ
・オーパ、オーパ!! 開高健
主人公の父が船で釣りに出かける描写から始まるのですが、
なんとなく頭に浮かんだのはこの開高健の釣りシリーズの表紙でした。

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